富士薬品ならMRになると年収が上がるのではないかと思っていませんか。富士薬品は全国的に有名なので、富士薬品グループの年収水準は高いと考えている人が多いでしょう。ここでは富士薬品の平均年収と、MRとして働く上で知っておきたい事業状況を解説します。 

 

富士薬品とは 

富士薬品とは埼玉県に本社、東京都に本部を置く医薬品の製造、販売、配置販売、薬局経営を事業としている医薬品の総合企業です。ドラッグストア・調剤薬局のドラッグセイムスを中心として消費者にOTC医薬品を届ける役割を果たしながら、医薬品の研究開発も受託製造も推進しています。富士薬品は、もともとは富山の配置薬販売から始まっていて、1930年に創業してから90年以上の年月をかけて事業拡大を進めてきました。患者・消費者に近い場所でのビジネスを進めてきた影響もあって、患者視点の文化が強く、「とどけ、元気。つづけ、元気」をスローガンに経営を続けている複合型医薬品企業です。 

 

富士薬品の平均年収は 

富士薬品の平均年収は415万円くらいです。富士薬品での勤務経験がある人の口コミ情報をOpenworkとenライトハウスから集計した結果です。富士薬品ではドラッグストア経営や配置薬事業をおこなっているため、販売職などのMRや研究職と比較するとあまり年収が高くない職種の人が大勢活躍しています。全体の平均年収は低めですが、MRの平均年収は600万円くらいなので極めて低いわけではありません。年収の範囲は500万円～650万円くらいで、比較的安定していることがわかります。富士薬品のMRになると年収の変動が少なくて家計の計画を立てやすくなるでしょう。 

 

富士薬品が取り扱う薬の症状について 

富士薬品では2013年に高尿酸血症治療薬トピロリック（一般名：トピロキソスタット）の自社開発に成功してから、高尿酸血症の医薬品開発に力を注いでいます。 

高尿酸血症は血清中の尿酸の濃度が高くなり、尿酸塩として析出しやすくなる症状です。血液検査によって血清尿酸値が7.0mg/dlを超えることで確定診断になります。高尿酸血症は、血管や臓器で尿酸塩沈着症を起こすリスクがあるのが特徴です。痛風による関節炎の発症や腎機能の障害につながります。 

高尿酸血症には尿酸産生過剰型、尿酸排泄低下型、腎外排泄低下型の三種類があります。実際には患者が複数の因子を持っている混合型のことも少なくありません。 

高尿酸血症の治療では食事療法と運動療法を実施しながら、薬物治療によって尿酸産生の抑制や尿酸排泄の促進をおこないます。腎機能の低下が見られる場合には、腎臓の基礎疾患の検査・診断や腎臓の負荷を減らす治療も並行して進めるのが一般的です。 

 

富士薬品が取り扱う薬について 

富士薬品ではトピロリックを高尿酸血症の治療薬として開発し、製造販売をしています。その後、富士薬品はユリスを持田製薬と共同の臨床試験を通して市場に出しました。ユリスはドチヌラドを有効成分とする高尿酸血症治療薬です。ドチヌラドはURAT1（尿酸トランスポーター1）の選択的阻害剤で、腎臓における尿酸の再吸収を抑制することで排出を促します。選択的尿酸再吸収阻害薬（SURI）として国内で2020年に初承認されました。トピロリックやフェブリクなどの尿酸産生阻害剤とは異なるため、尿酸排泄低下型の患者に有効と期待されています。また、フェブリクでは重篤な肝障害の副作用リスクがあるのに対して、ユリスは肝臓の負荷が小さいことから、肝臓機能の低下が見られる患者でも適用できるのが特徴です。 

 

富士薬品の募集要件は 

富士薬品は、2023年7月の時点ではMRの募集をおこなっていません。以前には初の自社開発をしたトピロリックを担当するMRの募集をしていた時期がありました。このときの募集要件は以下の通りです。 

 

・大卒以上 

・MR資格保有 

・MR業務経験あり 

・第一種普通自動車運転免許 

 

また、以下の経験がある人を歓迎していました。 

 

・MR実務経験が3年以上 

・新薬の経験 

・大学病院や基幹病院への営業経験 

 

このことから富士薬品では即戦力になるMRを募集していることがわかります。富士薬品に転職するならMR資格を取得して経験を十分に積むのが大切です。 

 

最後に 

富士薬品は売上では日本の医薬品業界で4位に入る大手です。新薬開発が急速に進んでいるので、MRとして働きがいがある企業でしょう。富士薬品ではMRの年収が極めて高いわけではないものの、安定した年収で働ける魅力があります。 

富士薬品に転職したいと思ったなら、MR BiZに相談するのがおすすめです。MR BiZは医薬品業界のネットワークが広いMR専門の転職エージェントです。富士薬品のMR求人を獲得して紹介してくれるチャンスがあります。また、年収の交渉力もあるので、富士薬品で高年収を目指して働けるようになる可能性も高いのが魅力です。MR BiZに気軽に登録して転職のパートナーとして活用していきましょう。 

 

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