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製薬業界MRの早期退職まとめ~希望退職後の募集に注目すべきこれだけの理由

ここ数年で注目されてきた製薬会社の早期退職・希望退職は、2021年も後半に差し掛かった時点でやはり実施されていることが分かります。

なぜ製薬会社が早期退職を募るのかというと、やはり人件費を削減したいからです。

 

売上に対する人件費が高いと、売上はそのままで人件費を落としたいと考える企業が増えることは当然です。

 

しかも、薬価下げなどの影響によって、売上がダウンしている製薬会社であればなおさらでしょう。

 

何も製薬会社に限った話ではなく、例えば東京ディズニーリゾートでもパナソニックでも大規模な早期退職が報道されていることからしても理解できます。

 

今後も早期退職や希望退職を行う製薬会社は増えてくることは間違いないでしょう。

 

ただ、注目すべき点は「だからMRは必要なくなる」のではなく「募集は増えている」という点。

 

つまり必要とされているMRは存在するということが言えるのです。

 

ここでは、2021年における製薬業界の早期退職・希望退職の状況をお伝えし。MRの募集状況がどのように変化しているのかご紹介していきます。

少し古いデータですが、参考になれば幸いです。最新のデータも今後更新して参ります。

 

【2021年】製薬業界MRの早期退職・希望退職まとめ

  • アステラス製薬

  • ノバルティスファーマ

  • ヴィアトリス製薬

 

2021年に行われた早期退職・希望退職において注目された上記3社について、どのような状況だったのかお伝えしていきましょう。

 

アステラス製薬

2021年6月、アステラス製薬は450人ほどを想定した早期退職者を募集すると発表しています(※ 日本経済新聞社の報道)。

 

アステラス製薬は本社だけではなく、アステラスファーマテック、アステラスグリーンサプライといった子会社を含め正社員の数は約5,600人ですから、現状から1割弱の削減を目指していることになります。

 

ただ、2018年にも大規模な早期退職に踏み切っていることも知られており、その際に応じた職員は700人以上だったとも言われています。

 

つまり、今回も含めると1,000人以上にも及ぶ、かなり大がかりな取り組みであることが理解できるでしょう。

 

対象者はMRだけではないのですが、同社の安川社長からは「デジタル化や機能のグローバル化なども効率化の機会として捉える」といった言葉もあるように、MR営業に対する変化を意識しているようにも感じることができます。

 

それもそのはず、アステラス製薬に属するMRの数はもっとも多かった時期に比べ、1,000人程度減っているとの報道も見かけます。

 

「未来はあるのか?」と感じる方は多いのですが、いくつかの特許切れとなった薬剤がある中で、抗体-薬物複合体「エンホルツマブ」、SGLT2阻害剤「スーグラ」などといった開発品の伸長も見られています。

 

恐らくはこれら新薬に社運をかけていることが見て取れます。

 

ノバルティスファーマ

ノバルティス ファーマの早期退職も注目されている一つであり、その理由として3年連続で実施されたということにあります(※日刊薬業の報道)。

 

2021年4月に募集され人数制限などは設けられていないようですが、かなり大規模なものになったことは間違いないでしょう。

 

恐らくMRの人数は、もっとも多かった時期から比較すると少なくとも数百人程度は削減されているのではないかと考えられます。

 

ノバルティスファーマは過去の早期退職はオンコロジー領域のみが対象となっていましたが、今回はオンコロジー領域は対象になっていません。

 

すべての領域が対象になっていることは、不思議に感じる方も多いかもしれません。新薬開発が盛んに行われているノバルティスファーマでなぜ早期退職が募集されるのかと。

 

ただ、やはりコロナ禍において今までのような営業ができなくなったMRに対して、削減に踏み切る姿勢を見せるのは当然のことのようにも思います。

 

ノバルティスファーマにおいても、厳しい状況の中でも結果を出すことができるMRを望んでいることは間違いないでしょう。

 

ヴィアトリス製薬

「ヴィアトリス製薬」とは、ファイザー「アップジョン事業部門」とマイランEPD合同会社、マイラン製薬が2020年11月に業務提携した会社です。

 

今回の早期退職においては、募集期間は4月中旬ごろから1か月程度であり、業務提携3社全体から500人程度が対象になると発表されています。

 

ちなみに3社で社員数は約1,600人程度であると言われていますから、今回の早期退職は実に1/3程度の人員削減になります。

 

かなりインパクトの大きさを実感することができるでしょう。

 

そのようなことからしても、なかなか厳しい船出になることが予想できます。ヴィアトリス製薬の中心は特許切れ製品とジェネリックになるからです。

 

そのため、状況によっては今後も早期退職の募集が出てくるのかもしれません。

○早期退職後の募集に注目すべき理由

冒頭から3社の早期退職・希望退職の状況をお伝えしましたが、新薬に社運を見出そうとしている会社、かなり厳しい状況が予想できる会社に分けることができます。

 

そのため、明るい未来が期待できるのかどうかについては、しっかりと見極めておく必要があります。

 

特に新しい体制で乗り切っていきたいと考えている製薬会社では、早期退職実施後にMRの募集が行われることがあります。

 

そもそも、なぜそのような時期に募集が行われるのか、またその募集に注目すべき理由についてお伝えします。

 

早期退職実施後にMRの募集が行われる?!その理由

過去記事「

【2021年最新】MR転職事情~MR数は減ってるのに求人数・採用する企業は増えている不思議

」でもお伝えしましたが、これだけ減っていると言われるMR業界であるにも関わらず、MRの募集は増えているという実態があります。

 

実際、公益財団法人MR認定センターが公表している「MR白書」でも顕著であるのが見て取れます。

 

これは、優秀なMRが必要であるからです。

 

早期退職や希望退職を実施すると、どうしても辞めてほしくないMRまで募集に応じてしまうことになります。

 

むしろ、早く辞めて欲しいMRの方が居座ろうとする実情があります。

 

そこで、早期退職の実施後には、退職者の数字以上にMRの人材が足りなくなってしまうものなのです。

   

早期退職後の募集に注目すべき理由

新薬の社運をかけているなど新しい船出を考えている製薬会社にとっては、早期退職を実施した後は優秀なMRを増やしたいと考えています。

 

特にコロナ禍で営業方法が大きく変化したこともあり、そのような中でも効率よく成果をあげることがMRが求められているのです。

 

先ほどのアステラス製薬の安川社長からの「デジタル化や機能のグローバル化なども効率化の機会として捉える」といった言葉にもある通り、「デジタル化」「グローバル化」が必要になるでしょう。

 

もちろんそのような自信のあるMRであれば、この早期退職は絶好のチャンスでもあると言えるのです。

 

まとめ

2021年における製薬業界MRの早期退職・希望退職についての情報をまとめてみました。

 

MRの人件費が高いことは事実であり、売上に対する人件費を適正にしたいと考える製薬会社はあって当然のことのように感じます。

 

ただ、早期退職を行う製薬会社が、未来を感じることができるのか、あるいはかなり厳しい状況であるのかは、見極めておく必要があるでしょう。

 

場合によっては、自身が早期退職の波に乗り、うまく転職しなければならない日が来るかもしれないからです。

 

そのような情報をいち早く察知するには、キャリアコンサルタントに相談しておくことが一番です。

 

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