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【MR転職】業界歴30年の私が選んだMR・薬剤師向け転職エージェント3社とその理由を詳しく解説

MR転職、薬剤師転職  

はじめに

私は平成の初めの頃に大学を卒業しすぐに大手製薬会社のMRとして入社しました。

1社目はプライマリーからオンコロジー、そして所長職などの管理職を経験し、この経験が私のキャリアの礎となっています。

しかしながら、子供の幼少期に激務が続き、「家族との時間をもっと取りたい」という理由から早期退職をしました。退職金が給与の72ヶ月分出るというのも正直魅力的でした。

薬剤師の資格を持っていましたので、その後、未経験で調剤薬局の薬剤師に転職。

MR転職、薬剤師転職 4年ぐらい働いたのですが、給与の低さとのんびりした環境にやや物足りなさを感じました。

子供が手を離れてきたこともあって再度MRに戻る決意をし、人生2度目の転職活動を本気でやりました。そして現在はオーファンドラッグのMRとして活動しております。

早いもので医療・製薬業界歴でのキャリアも30年を超え、ベテランの仲間入りをしてしまいましたが、振り返れば私が大きなストレス無くこの業界でキャリアを積んでこれたのも、「ここが嫌ならいつでも転職できる」と思って仕事をしていたからだと思います。

MR転職、薬剤師転職 特に1度目の転職で失敗経験をしてからというもの、その後は情報収集を兼ねて20社を超える転職エージェントと付き合ってきました。

そして様々な現在は「MRと薬剤師が真剣に付き合うべきはここだな」という3社が自分の中で決まっていて、その3社のみと定期的に情報交換をする間柄です。

今回は私がこれまでどのように転職エージェントと付き合ってきたか。現在定期的に付き合っている3社に行き着いた理由や、それぞれとの向き合い方について、自身の振り返りも兼ねて整理して記載させて頂きます。

キャリアに悩む業界の同志の皆さんに少しでも参考になりましたら幸いです。

長文となりますが最後までお付き合い下さい。

【私のキャリア戦略】MR・製薬業界採用ポジションは手厚くマーク 他業界への移籍情報も

どんな方針でキャリアを考えればいいか? 私の答えはシンプルです。

それは「自分が持てる複数の選択肢を把握すること。そして、その選択肢の中から状況に応じて直感で決める」ということです。

10年も20年も先のことを計画するのは変化の早い今の時代はとても難しい。

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でも今の自分にどんな選択肢があるのかは、転職エージェントに聞くことさえしていれば、ある程度分かるのです。

私も意外だったのは、キャリアの選択肢は医薬品業界の外にもあるということ。

高度な商品知識や医学の基礎知識をベースにセールスを司るMR職は、実は医薬品業界のみならず、他業界からも欲しがられる人材です。

MRの仕事は「新薬の市場への浸透をいかに早くするか」が勝負。早くなければ、競合する次の新薬が出てきて市場を取られてしまいます。

これは他のビジネスも同じで、この感覚を当たり前に持ち合わせているMRは他の業界でも即戦力なのです。また新しい商品や症例などの高度な知識を勉強し、日々の仕事に活かすという医療業界で当たり前に行われている習慣は、畑が違う仕事でも重宝されると聞きます。

私の知人でも製薬会社から全く畑の違うベンチャーに転職し、役員まで昇格している人が複数いますが、MR時代に培った情報収集力や行動力が評価されています。

なので、MRや薬剤師のキャリアを考える際に、医薬品業界内での条件アップのための転職情報はもちろん手厚く抑えておくのが良いのですが、他業界の情報も入るようにしておくことで選択肢が増えると思います。

私の場合は 主にMRや薬剤師の転職に強いエージェント2社、医薬品業界から他業界への転職についての実績も豊富な1社の合計3社と定期的に情報交換をするようにしています。

【私の失敗談】選んではいけない転職エージェントの特徴とは

私は過去に2回転職していますが、1回目の転職活動は大失敗でした。

先に退職を決意してから転職活動をスタートしたという順番の問題もあるのですが、それ以上に転職活動に関する情報収集が欠けていたのです。

別の記事でも書きましたが、私の1回目の転職の目的は「家族との時間を作ること」でした。

なので勤務時間が長くなく、その上で一定の収入があるというポジションへの転職が最適解だったわけですが、私は勝手なイメージだけで「調剤薬局の薬剤師になる」と決め打ちをして転職活動をスタートしてしまいました。

MR転職、薬剤師転職 しかも、退職時期が決まっていたこともあり、焦って転職サイト(エージェント)に登録。ところが「調剤薬局に転職したい」と伝えているのに、コンサルタントが勧めてくるのはなぜか病院案件ばかり。

良く調べて見るとそのエージェントは薬局に強くなかったのです。

転職エージェントは、より高い斡旋料が貰える案件を紹介したがることもあり、もしかしたら病院案件の方が紹介報酬が高かったのかもしれません。それが故に薬局にこだわっていることを知ると態度が急変し、雑な対応に変わり、年収500万円程度の案件ばかりを紹介してくるようになりました。

結局、その時は別の薬局に強いエージェントに登録し直し、急いで案件を見つけて貰い、結局年収約700万円で調剤薬局への転職が決まりました。

最終的にはその調剤薬局で4年間のんびり働けて、子供が小さいうちに家族との時間を持てたことは良かったのですが、「もっと早く転職に関する情報感度を高めていれば・・・」と後悔しています。

そして「次の転職は絶対成功させる」と誓い、戦略的に転職エージェントと付き合うことにしました。

私の転職エージェント活用法:すぐに転職しない、情報を今の仕事に活かす

「自分が持てる複数の選択肢を把握すること。そして、その選択肢の中から状況に応じて直感で決める」 繰り返しになりますが、これが私が大事にしているキャリア戦略です。

転職エージェントにはこのうち「自分が持てる複数の選択肢を把握する」の部分で役に立って貰おうと思い、お付き合いをしています。

MRであれば、情報収集のために病院に毎日出入りしている卸のMSと仲良くするのは王道だと思いますが、これと同じ発想で転職エージェントと付き合うことにしたのです。

転職エージェントは、毎日転職案件情報に触れ続けている、いわば情報屋です。自分で調べるよりもはるかに多くの転職案件を知っています。

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また、採用情報は経営に直結することもあり、出来る転職コンサルタントは、医薬品業界の各社の経営戦略にも精通していることが多いので、話しているだけで業界情報に詳しくなり、医師や上司との会話も弾み、仕事の成果にも繋がります。

そのため、私は1回目の転職を終えた直後から、将来の再転職に備えて、約20社の転職エージェントに登録しました。そして各エージェントの強みや特徴を把握し、自分の将来の選択肢を把握するために付き合うべきエージェントを絞っていったのです。

面白いのは必ずしも有名な転職サイトや大手企業が良いわけではないということです。大手は情報量は多いのでしょうが、人事異動が多いのと、とにかく担当者による質のバラツキがかなり大きかったため、結局私には合いませんでした。

医薬品業界のキャリアをベースに人生設計を考えるうえでは、その分野に強いところが良いと改めて認識しています。

私が選んだMRのための転職エージェント3社とその理由:どんな会社?なぜ付き合う?

最終的に私が現在定期的に会っているエージェントは3社です。

まず、1番定期的にコンタクトしているのが マイナビ薬剤師 です。

コロナショックを期に国内のMRはどんどん淘汰され、遂に全国のMR人口は6万人を切りました。一方の薬剤師人口は安定して30万人を大きく上回っており、人生100年時代には最適な職業の一つと言えます。

私も50代から再度薬剤師に戻る可能性が高く、そのための情報収集として最適な転職エージェントの一つが マイナビ薬剤師 だと思っています。私の場合はさらに アクシス(薬剤師転職・お仕事ラボ) にも登録しておき、マイナビ薬剤師には無い求人も貰ったりしていますが、マイナビだけでも十分な気はしています。

また、薬剤師やMR以外の職種への転職も視野に入れている方は JAC Recruitment がオススメです。一見ハイクラス転職をメインにしているように見えますが、必ずしもそうではありません。

JACがいいのは、MRから他業界への転職実績が多く、今の経験を活かした幅広いキャリアの可能性を見せてくれることです。

私も今はオーファンドラッグのMRをしていますが、他業種の管理職ポスト、調剤薬局の事業部長や、医療系ベンチャーの役員などのオファーを頂いたこともあります。

もちろんMRからMRへ、MRから薬剤師へ、薬剤師からMRへなど、業界内で条件を上げるための転職案件も紹介して貰えるので各社がどんな条件で各ポジションの人材を募集しているのかを知れて、勉強になります。

また、JAC Recruitmentの良いのはレスポンスの早さです。「自分でボールを持つな」という社内教育が行われているらしく、要望を伝えると「出来る出来ないの判断」が早く、出来る場合にはすぐに動いてくれる印象です。

[st-mybox title="" fontawesome="" color="#757575" bordercolor="#f3f3f3" bgcolor="#f3f3f3" borderwidth="0" borderradius="5" titleweight="bold" fontsize="" myclass="st-mybox-class" margin="25px 0 25px 0"] [/st-mybox] 3社目は MOVIN(ムービン)です。20代、30代のMRをコンサルティング業界へ転職させた実績が豊富な人材紹介会社です。

また、最近ではコンサル業界だけでなく、ヘルステック系ベンチャーへの転職にも強く、MRがどんどん必要なくなってきている製薬業界人材の受け皿となる企業やポジションを把握できます。

ムービンの営業窓口となる医療業界担当チームには、実直な担当者が多く、情報の信頼性が高い印象です。

私も今すぐに転職をするつもりはありませんが、自分が転職できそうな候補ポジションや年収レンジは手にとるように分かります。

「いつでも転職できる」と思えるからこそ、今の職場で好きなことが言えたり、チャレンジ出来たりする部分もあります。

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私のように片っ端から20社登録して会ってみるのも良い経験ですが、MRか薬剤師ならまずはこの3社に登録して、情報収集を開始するのは悪くないと思います。

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