富士フィルム富山化学、ソリスロマイシン発売延期か?
コロナウイルスの影響で活動自粛の会社も多いのではないでしょうか。
もちろん、不要不急な要件が無い限りは訪問を自粛する必要はあると思うのですが、オーファンのMRには急に呼ばれるケースもあると思います。
院内での感染にも注意ですが、自身が宿主とならないような注意も必要ですね。
落ち着いて転職活動をするには、自宅待機も有効な時間かもしれません。
そんな中、富士フィルム富山化学、ソリスロマイシン発売延期かという噂が入ってきました。
本当だとしたら、結構痛いニュースです。
富士フィルム富山化学、ソリスロマイシン発売延期か
そもそもソリスロマイシンとは
ソリスロマイシンは治験コード「T-4288」という名前で、これまでのペニシリン系・セフェム系・キノロン系抗菌薬ではない、全く新しい抗菌薬です。
似ている化合物としては、ケトライド系抗菌薬がありますが、現在、発売しているケトライド系抗菌薬はありません。
商品名「ケテック」という名前で発売されていました。
ケテックははエリスロマイシンに由来し、クラジノース(単糖)が結合するヒドロキシ基がケト基に酸化され、ラクトン環中に環状カルバメート基が付加されています。
これらの修飾によりケトライド類は、その他のマクロライド系抗生物質よりも幅広い抗菌スペクトルを示していました。
さらに、ケトライド類はマクロライド耐性細菌に対しても有効であると言われており、これは、細菌のリボソームの2箇所に結合できること、また構造修飾により排出ポンプによる耐性の基質となりづらいためと言われていました。
ケトライド類は、リボソームサブユニットに結合することによってタンパク質合成を阻害し、新たなリボソームの形成も阻害する薬剤であったのですが、副作用(意識消失、肝炎等)の大きさに鑑み、再審査申請をしないとされ、2012年3月末日に経過措置期間満了日(販売終了)しました。
その後、8年間が経過し、やっと昨年、承認申請された期待の薬剤です。
細菌のリボソーム(細胞内に存在しタンパク質を合成する場となる微粒子)を構成するRNAとの結合が、マクロライド系抗菌薬では1カ所、ケトライド系抗菌薬で2カ所なのに対し、「T-4288」では3カ所であることから薬剤耐性菌に対しても強い抗菌活性を示します。
また、「T-4288」はフッ素を有する化学構造を有する新たなタイプの抗菌薬として、耐性菌が多い、呼吸器感染症と耳鼻咽喉科領域感染症で期待されていました。
耳鼻咽喉科感染症では申請中であるが・・・
http://fftc.fujifilm.co.jp/rd/pipeline/index.html
耳鼻咽喉科感染症では承認申請中となっておりますが、新規フルオロケトライド系抗菌薬(呼吸器感染症)ではPhase3となっています。
どうやらここがポイントのようです。
富士フィルム富山化学としては耳鼻咽喉科感染症でまずは上市して、その後に適応拡大をもくろんでいたのですが、厚労省からは呼吸器感染症の試験が終了してから、上気道、下気道感染症の適応で上市してみてはとの宿題が出たとの話があるのです。
この辺はあくまで噂なのですが、結構ダメージが大きい話ですよね。すでに選考採用の実績があるみたいです
すでに今年入社の社員の面接がかんりょうしており、4月入社も複数決まっているみたいです。
今後の条件についても、それほど変わりない募集要項で開始されると思います。
このあたりの情報はJAC Recruitmentさんに登録して確認してみる方が確実かと思います。
JAC Recruitmentさんはハイクラスかつオーファンの案件も多数お持ちで、私もいつでも動けるよう登録をしております。
内資系製薬会社で、母体が大手の富士フィルム。
かなり居心地は良さそうな案件だと思います。