薬剤師がMR転職を成功させ生き残る秘訣をMRの私が徹底的に語ってみた!
薬剤師でMRを目指す方はとても多くいらっしゃいます。
実際、MR業界では薬剤師資格を保有している方や薬剤師から転職されてきた方は少なくありません。
もともと薬学を専門的に学んできて、薬剤師として働いてきたスキルや知識も積み上げています。
ならば、「MRとしてもやっていけるのでは?」と考えることも当然のことだと思います。
言わずもがな、薬剤師の平均年収はMRと比較すると、かなり差があることも分かりますから、MR転職は収入アップを目指すチャンスでもあります。
ただ…
「MRに未来はあるの?」
「自分がMRとして生き残っていけるの?」
そう考えて、MRへの転職を躊躇しているという方も少なくないのも事実でしょう。
報道を見ての通り、スキルのないMRは切り捨てられており、これからも淘汰されていくのは間違いない事実です。
ただ、MR自体はなくなる業界ではありませんので、生き残っていく方がおられるということも事実なのです。
そこでここでは、単に薬剤師がMRを目指すというだけではなく、転職を成功させ、さらに業界で生き残っていくためにどのようなスキルが求められているのか詳しくお伝えていきます。
なぜ薬剤師がMRとして生き残っていく秘訣が必要なのか
薬剤師がこれからMRを目指す場合には、「自分自身も淘汰されるのでは…」とどうしても不安に感じるのではないかと思います。
MRの絶対数が減少しているという実態からも、漠然とイメージしてしまうでしょう。
現に業務を行っているMRは、いつその対象者になるかもしれないと考え、日々生き残る術を考えて業務に就いています。
そのような考えが必要になったのかというと、「新型コロナ」の影響がとても大きく感じます。
端的に説明すると、
- 今までの営業スタイルと比べて大きく変化した
- リモート中心の営業で営業範囲が広がった
- 今まで以上に結果を求められるようになった
悪い言い方になるかもしれませんが、一昔前のMRの中には医師を過大に接待することによって、営業成果を出していたという方が少なくありませんでした。
ただ、コロナ禍で訪問の自粛が求められる中、今までの営業方法がまったく通用しなくなってしまったのです。
もちろん会社で働いている以上、そのような状況でも結果は求められます。
さまざまな状況の中で営業成績を高めていくには、これからのニーズに合わせていくしかないのです。
薬剤師がMRとして生き残る秘訣をMRの私が徹底的に語ってみた!
・コミュニケーションスキル
・マネジメントスキル
・TOEIC(英語のスキル)
薬剤師がMRになって生き残っていくためには、これら3つのスキルが不可欠になると考えています。
「薬に関するスキルが入っていない?」と不思議に感じるかもしれませんが、それは大前提として必要になるものですから、ここではあえて外しました。
つまり、薬に関する知識をどのように活かしていくのかが、今度MRに求められるスキルではないかと考えるのです。
では、順番にご説明していきましょう。
コミュニケーションスキル
MRは営業職ですから、高いコミュニケーションスキルが求められます。
ただし、ここで言うスキルは単に接客というレベルでの話ではなく、情報提供の在り方を含んでいる話になります。
上記でもお伝えした通り、営業スタイルが変化し、オンラインなどでの情報提供が必要となりました。
また、医師自体もインターネットやSNSなどを活用して、必要な情報は適宜入手されている状況があります。
そのため、MRもスマホやiPadなどのデジタルデバイスをうまく活用して、いち早く薬剤に関する情報を入手し、的確に情報提供できなければならないのです。
マネジメントスキル
これからのMRに強く求められるのはマネジメントスキルでしょう。
令和2年度の診療報酬改定の結果検証を見ていると、経営が芳しくないクリニックが多いことも見て取れます。
特に令和2年度は新型コロナの影響もあって、「受診控え」などといった報道も記憶に新しいのではないかと思います。
しかし、中には本当は必要であるのに受診ができていないような状況もかなり多く含まれていることも分かります。
そのため国は「かかりつけ医」「かかりつけ薬局」といった機能を強化することを考えており、地域包括ケアシステムによる連携をとても重要視しているのです。
そのような状況で、MR自身にも地域マネジメントの観点から、クリニックの経営を考えることも必要になってくるでしょう。
例えば、プライマリー領域のMRの場合であれば、ジェネリック医薬品に対する高いスキルを持ち合わせておけば、医療や介護サービスなどの職種を繋ぐ懸け橋になることができるのです。
TOEIC(英語のスキル)
MRの業務に対して、直接TOEICは必要にはなりません。
しかし、なぜここであえてTOEICが必要になると伝えているのは、キャリアアップするためにはかなり有効になるからです。
外資系製薬会社であれば、外国人社員が社内にいることは少なくありませんし、薬剤の論文は英語のものも多く、情報収集のためにかなり便利なスキルだと言えます。
そのようなことから、「英語ができる」というだけで目を引きます。
英語力をアピールするために、わが国ではTOEICが評価されていますので、スコアアップを目指しておくといいでしょう。
850点以上になると、かなり周りのMRとの差別化に繋がりますし、社内で思わぬ部署に移動するなど評価を受ける可能性も高まります。
薬剤師がMR転職を成功させる秘訣をMRの私が徹底的に語ってみた!
薬剤師が実際にMRを目指す場合、単に薬剤の知識が豊富というだけでは、転職を成功させることはできないように感じます。
上記ではMRとして生き残るために秘訣についてお伝えしましたが、MRに求められているものをしっかりと理解しておかねばならないのです。
ここでは、転職を成功させる秘訣を3つのポイントにまとめてご紹介していきます。
論理的な判断力
基本的にMRは薬剤の営業職ですから、薬剤の情報を論理的に提供する能力が求められています。
そのため、与えられた業務に取り組むという姿勢ではなく、主体的に業務に取り組み、論理的に業務を判断していかねばならないのです。
例えば、薬剤師としての経験において、どのように関わってきたのか、論理的にアピールすることがとても大切になります。
自身が取り組んできたことを客観的に捉えるようにするといいでしょう。
薬剤などのスキルをMRでどう活かしていくのか
薬剤などのスキルをMRとしてどのように活かしていくのか、明確にしておく必要があります。
オンコロジー領域において言えば、新薬開発はこれからも盛んになりますので、情報収集してきた経験はとても重要です。
プライマリー領域においても、医師でも舌を巻くような情報を得ているのであれば、かなり強い武器になるでしょう。
また、地域医療にはこれからとても重要になりますので、地域との関りを意識して業務に取り組んできたのであれば、そのスキルも十分活かしていくことができます。
自身の薬剤師としての経験を、どのように活かすことができるのか考えておくようにしましょう。
キャリアコンサルタントに相談する
製薬会社で生き残っていくMRになるためには、製薬業界やMRについてかなり深い情報を持っているキャリアコンサルタントに相談しておくといいでしょう。
製薬会社の状況は現在、刻々と変化しています。
業界再編、薬価下げ、外資系の進出など、目まぐるしく変化が起きているのです。 そのため、製薬業界に特化して転職支援を行っているキャリアコンサルタントに相談すれば、いち早くそのような深い情報を知ることができます。
キャリアコンサルタントには無料で相談することが可能ですので、まずはMRの転職に特化した転職エージェントに登録しておくようにしましょう。
まとめ
薬剤師がMR転職を成功させ、今後も生き残っていくための秘訣を徹底的に語ってみました。
ここ数年で、MRの業界は大きく変化がありました。 もう以前のように戻ることはありません。
今後の状況を見極めながら、柔軟に対応できる人材が求められているように感じます。
すぐに変化していくことはできませんので、毎日意識してコツコツと積み上げて行く姿勢がとても大切だと考えています。