製薬会社MRの早期退職の実態は!?強引に迫られる?転職はできる?
製薬会社がMRに対して、希望退職を願い出るというケースが増えています。
国内最大手である武田薬品工業が2020年に行った早期退職については、300人から500人が応じたと言われており、MR職に対する希望退職が多かったようです。
また、先日、アステラス製薬において「早期退職者優遇制度」が導入され、MRを含む450人程度の早期退職に取り組む姿勢が発表されています。
ここ数年で急激にMR数が減っているのは、このような早期退職によるものと考えられており、今後も続いていくことが予想されています。
希望退職の実態として、「強引に早期退職を迫られた」といった報道を見かけることがありますが、「加算金ももらって気持ちよく退職した」という意見もたくさんあります。
ただ、今後のキャリアに不安を抱えるMRがとても多いことが分かっていますので、先を見据えた行動はこれからのMRに必要な姿勢であると言えるでしょう。
ここでは、製薬会社の早期退職の実態と、今後のキャリアについて詳しくお伝えしていきたいと思います。
製薬会社MRの早期退職の実態は!?強引に迫られる?
MRの人数はピーク時と比較すると、1割程度の減少が見られているようです。
ピークであったのが2013年で、この時点で約6万5千人でありましたが、2020年3月31?日時点のMR数は約5万7千人であることが分かっています( 2020年「MR白書」より。
単純計算で7年間のうちに8千人程度のMRが減少していることになります。
自然にここまで減少することは考えられないために、やはり製薬会社の早期退職が大きく影響していることが分かります。
では、製薬会社での早期退職・希望退職の実態はどのようになっているのでしょうか。
製薬会社MRの早期退職の実態
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武田薬品工業
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アステラス製薬
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エーザイ
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第一三共
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中外製薬
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協和キリン
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大正製薬
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田辺三菱製薬
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大日本住友製薬
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鳥居薬品
近年、行われている大手製薬会社での早期退職を調べてみました。
ざっとこれらの製薬会社が早期退職に取り組んできたことが分かりました。
すべての製薬会社がMRに対してのみという訳ではなく、事務職や技術職の職員も含まれていることがあります。
また、希望退職の対象となっているのは、おおむね2年~5年以上に社員に対してであり、勤続10年以上、あるいは年齢「40歳以上」「45歳以上」などと設定されています。
募集人数が明らかになっていないものもありますが、100人程度から1000人規模で行われている実態もあります。
冒頭にもお伝えしましたが、アステラス製薬では2021年6月に450人の希望退職を募ることを発表しており、まだまだこれからも増えていくことが予想できます。
武田薬品の早期退職の実態~本当はどうだったのか
MRに対する早期退職が進んでいる実態をお伝えしましたが、一部報道では「何度も面談されて、強引に退職を迫られた」といったものを見かけることがあります。
報道機関の取材によるものですから、本当にそのようなことがあったのだと思います。
ただ、さまざまな報道をみていると、強引に迫られるようなものばかりではなく、会社に対して感謝の気持ちを持ちながら、気持ちよく早期退職に踏み切った方もおられます。
特に武田薬品工業では、2016年から2017年ごろにかけて行われた希望退職についてはかなり強引で不満が大きかったことから、2020年に行われた際には平和的に行われたという報道を見かけます。
退職希望者に対する「特別加算金」の存在がかなり大きかったようです。
条件に合致する社員の場合には、「勤続年数×3か月分」の特別加算金が用意されていることが分かっています。
例えば、20年勤めた場合であれば、「20年×3か月分」という計算になり、管理職クラスであれば3000万円以上が「上乗せ」されたようです。
みなさんなら、退職金に3000万円が上乗せされるとしたらいかがでしょうか。
実際、この募集には想定している1.4倍の人数の応募があったということですから、「強引に退職を迫った」というものだけではないことが理解できるでしょう。
早期退職したMRはどうしている?MRへの転職は少ない?
さて、早期退職したMRは、その後どうしているのかご存じでしょうか。
もちろん、30代や40代であれば、その後の人生が長いので、別の製薬会社のMRとして転職されている方も多いでしょう。
では、最大手と言われる武田薬品工業を退職したMRは?
実は、MRとして再就職した割合はわずか3割であることが分かっています。
もちろん武田薬品工業ですから、優秀なMRが多いことも事実。
ただ、それでもMRに再就職するのは、なかなか厳しいという実態があるということと、あまりに大手すぎるためにほかの製薬会社が尻込みしてしまうということもあるようです。
当時と同じだけの報酬を出せないために、採用を断っているという意見も耳にします。
そのようなことから、大手製薬会社のMRであるとしても、あぐらをかいているのではなく、今後を見据えてキャリアを磨いておく必要があるのでしょう。
MRが早期退職に踏み出せない理由
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スキル・知識の不足
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キャリアパスが限られる
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業界の将来性
製薬会社の状況から、今後も希望退職を募るようなことは避けられない状況ですし、場合によっては面談で退職を詰めよられるようなことがあるかもしれません。
しかし実際には、武田薬品工業のように多くの加算金が受け取れるとしても、将来的なことを考えて、なかなか踏み出せないというMRは少なくないのです。
特に将来のことを考えて、希望退職に応じられないという理由には、上記のような不安があることが分かります。
長くMRとして活躍されてきた方の中には、コロナ禍でリモート営業が進んだことは、将来性に対する不安を感じる一つの要素になったのではないでしょうか。
病院に訪問ができないようになり、医師などに対して十分なコンタクトが取れないようになりました。
そのような中で、今までに培った営業スキルが通用しなくなってしまい、この状況で希望退職と言われても、なかなか素直に応じることはできないのでしょう。
MRが早期退職してうまく転職するには
会社が求める希望退職をうまく活用し、そのまま転職を成功させることができるのであれば、会社の将来性に悲観することなくキャリアを活かすことができるようになります。
そのためには、これからの製薬会社に求められるスキルを磨きながら、製薬業界の情報をしっかりと掴んでおくことが必要となります。
そのように計画立てて早期退職を行い、うまく転職を成功させるには、MR業界のことを知り尽くしているキャリアコンサルタントに相談しておくことがいいでしょう。
キャリアコンサルタントは転職エージェントに所属しています。
MRに特化して活動している転職エージェントの場合、キャリアコンサルタントも業界での情報収集を行っていることから、かなり深い部分まで知り尽くしているのです。
相談は今すぐ転職しない場合でも問題なく、無料で登録が可能なことから、計画立てて転職を進めることができるのです。
転職を成功させているMRには、実際のところキャリアコンサルタントに相談しているケースが多いことから、無料登録だけでも済ませておくといいでしょう。
まとめ
製薬会社MRの早期退職の実態についてご紹介しました。
報道では「強引に退職を迫られた」といったものが大々的に報じられていますが、特別加算金や再就職支援に取り組む企業も少なくありません。
今まで通りに働き続けることは難しくなってきていることから、将来的なキャリアについてはしっかりと考えておくことが大切です。
そして、希望退職をうまく活用することによって、さらに潤った生活に繋がるようになるのではないでしょうか。
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