コントラクトへの転職がねらい目?製薬会社のMRがCSOを目指すこれだけの理由
数年前には見られなかった光景ですが、コントラクトMRに転職するMRが多くなっています。
これにはいくつか理由があって、
MRの全体数が減ってきている
コントラクトMRの活躍の場が増えてきている
それほど収入を下げることもない
経験を積んで大手製薬会社への転職の機会をうかがっている
などと、まとめることができるでしょうか。
転職を検討しているMRはさまざまな事情があると思いますが、今後いろいろな意味でステップアップを考えているのであれば、CSO企業を狙ってみるのも一つの方法です。
中小クラスの製薬会社でMRをしていると、どうしても伸びしろを感じないことも多いでしょうから…。
ここでは、CSO企業のコントラクトMRに転職して、ステップアップを目指MRのために、どのような視点を持っておくべきかお伝えしていきたいと思います。
コントラクトへの転職がねらい目?製薬会社のMRがCSOを目指すこれだけの理由
MRの全体数が減ってきている
コントラクトMRの活躍の場が増えてきている
それほど収入を下げることもない
経験を積んで大手製薬会社への転職の機会をうかがっている
もう一度、上記でお伝えした、コントラクトMRへの転職者が増えている理由を掲載してみました。
実際の話ですが、転職エージェントに属するキャリアコンサルタントに聞いてみると、ここ数年で製薬会社からCSO企業に転職するMRが増えているようです。
詳しくこの状況についてお伝えしておきましょう。
MRの全体数は減少なのにコントラクトMRの活躍の場が増える理由
MRはもちろんのこと、これからMRを目指す方においても、現在のMR業界の状況はよくご理解頂いていると思います。
ここ5年間は減少傾向が続いており、大手製薬会社ではリストラや早期退職の取り組みが積極的なことは周知の事実でしょう。
これにはさまざまな理由がありますが、一言で表現するとしたら、「MRの人件費が高いから」にほかありません。
製薬業界では企業の生き残りをかけて合併が行われ、人件費を抑えるために給料の高いMRを整理しているのです。
でも、そのような状況でもMRは必要になりますから、CSO企業からコントラクトMRを利用することは当然の流れのように思います。
生き残りをかけたMRの戦いが始まっている!?
そのような状況の中で、MR自身も生き残りをかけた戦いが始まっています。
大手製薬企業のMRであれば、外資系や他の製薬企業などに転職することも可能になりますが、中小製薬企業やプライマリー領域のMRであれば、先の不安を感じることも多いのではないでしょうか。
言い方は悪いかもしれませんが、中小製薬企業の中には限られたポストの中で、自分の将来や収入の限界を感じる方も少なくないでしょう。
また、プライマリー領域のMRであれば、新薬メーカーやオンコロジー領域のMRに転職することは難しいケースも珍しいことではありません。
「ならばいっそ…」とCSO企業に活路を求めるMRが増えることも、理解できるのではないでしょうか。
そのような状況を見てみると、もはやコントラクトMRは未経験者のために存在する企業ではないということが分かります。
経験を積んで大手製薬会社への転職できる可能性も
詳しくは次の章でご紹介いたしますが、「MR未経験」「新薬未経験」「オンコロジー領域未経験」というMRであれば、CSO企業への転職は注目しておくべきです。
それらすべて、コントラクトMRとして経験が可能で、経験を経たのちには経験者として、大手製薬企業を目指すことが可能となるのです。
どう考えても、これからもMRは減少し、コントラクトMRが増え続けていくことは間違いないでしょう。
スキルの高いMRだけが生き残っていく時代に突入したといるのですから。
ステップアップするためにコントラクトMRを選ぶメリット
MR未経験者でも採用の道が開ける
新薬メーカーやオンコロジー領域MRへの転職の道が開ける
収入アップを目指すことができる
CSO企業でコントラクトMRを選ぶメリットには、上記3つのポイントにまとめることができます。
上記でもお伝えした「MR未経験」「新薬未経験」「オンコロジー領域未経験」といった未経験者でも経験者になれるのは、今後MRを続けていくうえでとても重要なことなのです。
MR未経験者でも採用の道が開ける
言わずもがな、CSO企業ではMRの未経験者でも採用してもらうことができます。
そもそも、一昔前のCSO企業はMRの登竜門的な存在でしたから、現在製薬企業でMRに就いている方でもコントラクト経験者は少なくないのです。
特に、現在は新卒採用も厳しい状況になっていますので、大手製薬企業を目指す中でCSO企業の内定も決めておくと安心です。
もちろんMR認定証を取得することもできますから、今後のことを考えれば、とても有効なステップアップの方法になるはずです。
新薬メーカーやオンコロジー領域MRへの転職の道が開ける
今CSO企業への転職が増えているのは、新薬未経験・オンコロジー領域未経験MRが経験を積むためであると言われています。
現実的なことを申しますと、プライマリー領域やGP(General Practitioner)の経験しかないと、なかなか新薬やオンコロジー領域といった大手製薬企業や外資系製薬企業を目指すことは難しい状況があります。
そのため、現在製薬企業であるとしても、いったん経験のためにCSO企業に転職し、経験を積んでおくというのは、ステップアップを目指すためには意外と近道だったりするのです。
収入アップを目指すことができる
CSO企業のコントラクトMRは、製薬企業よりも収入は低いといわれますが、大手CSOであれば遜色のない収入であることが分かります。
今後、製薬企業へのステップアップを考えているのであれば、経験を積むための期間と捉えれば、一時的な収入ダウンでも受け入れられるのではないでしょうか。
コントラクトMRを目指す際の注意点
CSO企業では病院担当のコントラクトMRを目指す
キャリアコンサルタントから情報収集を行う
今後のステップアップのためにCSO企業のコントラクトMRを目指すのであれば、GP担当ではなく、何としてでも病院担当になっておくことが大切です。
特に、現時点でGP担当しか経験がない場合であれば、病院経験を積んでおけば、とても優位に転職活動を行うことができるようになります。
もちろんコントラクトMRは、派遣先の製薬企業の状況に大きく左右されるものであり、短期的にプロジェクトが移動になることもあるでしょう。
ただ、そのような変化も、今後、大手製薬企業や外資系製薬企業を目指すためには、重要な経験であるようにも感じます。
また、CSO企業の情報を掴むためには、キャリアコンサルタントと連携を図っておくことが、一番新鮮な情報を得るためには重要です。
今後、製薬企業に転職するうえでも力になってくれる存在になることからしても、馴染みのキャリアコンサルタントを見つけておくことで優位に活動することができます。
まとめ
MRの状況が刻々と変化する中で、転職を検討する、もしくは余儀なくされるという方も多いのではないでしょうか。
さまざまな状況の中でも、MRとして働きたい、ステップアップしていきたいと考えているのであれば、CSO企業のコントラクトMRは検討の余地は十分あるように感じます。
むしろ、うまく利用することをおすすめします。
今後の転職活動をうまく進めていくには、この機会に転職エージェントに登録し、信頼できるキャリアコンサルタントを探しておくことがいいでしょう。
必ず、あなたのキャリア形成に役立つものになりますから。
« MRからMS(医薬品卸)への転職~医薬品卸の仕事、業界の動向、収入まとめ | 薬剤師復職支援プログラムとは?薬剤師としてブランクのあるMRでも復職できる?! »