「MRを辞めて看護師に戻ろうかな…」

「年収が下がってしまうのだろうか…」

 

看護師の資格を活かしてMR職に就いたものの、看護師になりたい、看護師に戻りたいと考える方も少なくありません。

 

看護師の資格を保有しているならば、もはや転職には困らないほど、医療業界では重宝されていることは言うまでもありません。

 

ただ、一般的なサラリーマンなどと比較すると年収は高いと言われますが、高収入の職種であるMRからすれば、年収が下がってしまう職種となってしまいます。

 

しかし、現場で患者さんと関わりたい、という方は多いために多様な働き方ができる看護師はおすすめの職業だと言えます。

 

ここでは、看護師としてどのような働き方があるのか、どのくらいの年収が想定できるのかご紹介していきましょう。

 

看護師の働き方は多種多様

• 医療機関

• 介護・福祉

• 企業

• 公務員

 

看護師としてどのような職種につけるのか、大きな分類で分けるとするとこのようにまとめることができます。

 

看護師の働き方についてご紹介していきましょう。

 

看護師の働き方は多種多様

一般的に多くの看護師が働いているのが「医療機関」。

 

地域のクリニックや訪問看護ステーションなどから、大病院や大学病院までさまざまな医療機関で看護師は活躍しています。

 

地域で働きたい、あるいは救急外来、基幹病院、専門病棟など、ニーズに合わせてさまざまな医療機関を選択することができます。

 

より患者さんに近い立場で働きたいのであれば、介護施設やデイサービスなどで働くことも可能です。

 

お年寄りの笑顔に包まれながら、充実して働くことができるでしょう。

 

また、大企業などによっては保険管理室などが設置しており、そこには看護師が配置されています。

 

健康管理だけではなく、カウンセラー的な役割を担うこともありますし、コールセンターで相談業務を受け持つようなこともあります。

 

また、公務員として働くことも可能です。

 

都道府県立病院で働く場合には公務員として扱われることになり、またその他にも自衛隊に所属する看護師も国家公務員として働いています。

 

看護師はピンポイントで働くことも可能

看護師の働き方として、正社員やパート、派遣社員として働くことが一般的ですが、短期やピンポイントで募集されるようなものもあります。

 

例えば、「ツアーナース」「添乗看護師」と呼ばれている旅行に付き添う看護師は、その旅行のみで募集されるようなこともあります。

 

修学旅行や団体旅行などに付き添って、参加者の体調管理や急病への対応、ケガへの対処などを行います。

 

また、「イベントナース」と呼ばれる、コンサートや各種イベントに配置される看護師もピンポイントで募集されています。

 

コンサート会場ではお客さんに生じた急病やケガへの対処を行いますし、コロナ禍でのイベントでは検温や消毒の対応、献血会場では献血の対応などが行われます。

 

比較的、報酬も良くなっていますので、副業ではおすすめの働き方かもしれません。

 

さらに、災害時での派遣、医療の行き届いていない国へ国際協力で派遣されるような選択肢も可能です。

 

看護師はステップアップすることも可能

准看護師の資格をお持ちであれば、正看護師にステップアップすることが可能ですし、ほかにも保健師や助産師などを目指すこともできます。

 

また、5年以上の実務経験を経れば専門看護師に、熟練したスキルを持っていれば認定看護師に、さらに認定看護管理者として活躍することもできます。

 

看護師資格を持っていれば、このように新しい分野にチャレンジしていくことができますから、働きがいがあるのではないでしょうか。

 

MRから看護師への転職で年収は下る？下げない方法はあるの？

 

例えば、30代のMRであれば、600万円～800万円程度である方はとても多く、中には900万～1000万円オーバーという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

もし看護師に転職するとなると、年収はどのようになるのでしょうか。

 

看護師の平均的な年収と、下げない方法、上げるための戦略などをお伝えしていきます。

 

看護師の平均的な年収

国が公表している「

賃金構造基本統計調査（令和2年）

」によりますと、月収が約34万円、賞与が年間86万円程度であり、看護師の平均年収は約492万円であることが分かります。

 

これは、夜勤手当や残業代、その他手当なども含まれた数字になっており、基本給は25万円～30万円程度であることが多くなっています。

 

一般的なサラリーマンよりは高収入であることは間違いありませんが、やはりMRからみると低い年収であることは否めません。

 

ただ、あくまで平均値であると捉えれば、さらに高収入が見込める働き方もあるということになります。

 

MRから看護師に転職して年収を下げない方法

• 大病院・大学病院へ転職する

• 手術室や特殊業務に就く

• 美容外科・脱毛クリニックなどに転職する

 

MRから看護師に転職して、できる限り年収を下げないようにするには、そもそも年収が高めに設定してある職場を選ぶようにすると良いでしょう。

 

一般的に、上記に掲げる3つの職種は、看護師の中でも年収が高いと言われており、実績を積む中で年収を高めることも可能です。

 

大規模の病院や大学病院では、一般的なクリニックや中小規模の病院と比較して年収は高くなる傾向があります。

 

ただ、夜勤の回数が多いことや、残業が多めな傾向であることには注意が必要です。

 

また手術室や特殊業務など、手当を支給している病院は年収が高くなる傾向があります。

 

ただ、手術室に勤務する看護師はかなり忙しく、場面によっては医師にアドバイスをするようなこともありますので経験が必要になります。

 

特殊業務は、精神科の閉鎖病棟に勤務するような場合に支給される手当となっています。

 

さらに、美容外科や脱毛クリニックなどの看護師は、年収が高いと言われています。

 

美容外科や脱毛クリニックは保険診療を行っておらず、自由診療によって報酬が決定されているために、クリニック自体の収入が安定しているのです。

 

診療内容によっては、医師ではなく看護師が行っていることがあり、またカウンセリング、スキンケア商品の販売なども手がけ、成績に応じた報酬が設定されています。

 

看護師に転職して年収を上げるための戦略

• スキルアップを目指す

• 実績を積み上げる

• 管理職を目指す

 

看護師に転職してから、年収を上げることも可能です。

 

上記でもご説明しましたが、看護師は准看護師から正看護師、助産師、保健師などと明確にステップアップができる職種です。

 

学校に通うなどの必要はありますが、ステップアップするごとに年収をアップさせることもできますので、モチベーションを持ち続けることができるのではないでしょうか。

 

当然ながら、同じ病院で実績を積み上げていけば、収入を着実に増やすことができますし、その中でリーダー、主任、部長など管理職を目指していけば、役職手当を得ることもできます。

 

まとめ

 

MRから看護師への転職を検討している方は少なくありません。

 

MRには看護師資格をお持ちである方も多く、より患者さんに近い立場で働きたいという意見も多いからです。

 

自身の通いやすい医療機関で働くことができますし、ステップアップも可能ですから、やりがいを感じながら働くことができるでしょう。

 

ただ、どうしても年収を下げてしまうことが懸念材料となります。平均年収をみても、その傾向であることは否めません。

 

そのような場合には、そもそも高い報酬を提示している医療機関で働くことや、ステップアップなどによって年収を少しずつ高めていくことが可能です。

 

具体的に看護師への転職を検討しているのであれば、看護師転職に特化した転職エージェントに登録して、キャリアコンサルタントに相談するといいでしょう。