ファーマライズホールディングスへの薬剤師転職~40代~50代でも可能?年収は?
「ファーマライズ薬局」で馴染みのあるファーマライズホールディングス株式会社は、全国に343店舗(2022年1月現在)を展開している調剤薬局チェーンです。
ファーマライズホールディングスで働く従業員は2,184名(グループ全体、2019年5月31日現在)。うち薬剤師数は約900名となっており、調剤薬局の中核を担う存在となっています。
1987年に東京都文京区で1号店をオープンして以来、積極的なM&Aによる事業拡大にも取り組まれています。
ここでは、ファーマライズホールディングスが事業展開するファーマライズ薬局について、薬剤師としての働き方、年収、転職情報などについて詳しくご紹介します。
転職を検討している方であれば、是非じっくりとご覧ください。
ファーマライズホールディングスとはどのような企業?
ファーマライズホールディングス(本社:東京都中央区)は全国に343店舗(2022年1月現在)を展開する調剤薬局チェーンです。
創業は1984年、1987年に1号店がオープンし、近年では事業拡大のためにM&Aや業務提携などにも積極的に取り組まれています。
ファーマライズホールディングスの概要
ファーマライズホールディングスが運営する「ファーマライズ薬局」は、1987年に東京都文京区湯島に1号店を開店し、現在23都道府県に343店舗を展開する調剤薬局チェーンとして成長しました。
2007年にはジャスダック証券取引所(現・東京証券取引所)に株式上場、2015年には東京証券取引所市場第一部に上場したことでも注目されています。
M&Aによる事業拡大にも積極的であり、2012年には株式会社寿製作所(現・寿データバンク)、2017年には株式会社ミュートス(製薬企業向けのシステムインテグレーション事業)を子会社化しています。
また、2012年にはヤマダ電機と業務提携、2013年には株式会社ファミリーマートと包括提携、2015年には薬ヒグチ(ヒグチ産業)およびファミリーマートとの合弁会社・薬ヒグチ&ファーマライズの運営を開始しています。
ファーマライズホールディングスの売上高
ファーマライズホールディングスの売上高の推移をご紹介しましょう。- 2021年:売上高523億2,400万円 経常利益12億8,800万円
- 2020年:売上高510億3,000万円 経常利益10億3,400万円
- 2019年:売上高517億2,800万円 経常利益5億9,000万円
過去3年間の経常利益の推移を見てみると、顕著に増収していることが見て取れます。
今後も、更なる増収が見込まれています。
ファーマライズホールディングスの調剤薬局チェーンの特徴
- 保険薬局事業
- 在宅医療事業
- 予防医療事業
- 在宅遠隔服薬指導
ファーマライズホールディングスは、保険調剤薬局を全国に展開、患者さん一人ひとりに寄り添った丁寧な服薬指導で注目されています。
調剤薬局で特徴的であるのは「座りカウンター」。
多くの調剤薬局では「薬を調剤し、手渡す」というだけですが、ファーマライズの調剤薬局では丁寧に服薬指導に取り組んでいるのです。
座りカウンターは、薬剤師と患者さんとの距離が近くなり、薬に関する不安などを解消することができ信頼関係を築く上で役に立っています。
また、25年前から在宅医療に取り組み、地域に根ざしながら、実績を積み上げて来られました。
近年においては、「在宅遠隔服薬指導」をスタートさせ、オンライン服薬指導によって患者さんの家族の負担も軽減させ、薬剤師の地域医療や在宅医療への関与を促進させています。
ファーマライズの調剤薬局に転職したらワークライフバランスはどうなる?
ファーマライズの調剤薬局においては、特に女性が多い職場であるために、産休や育休などの取得には時短勤務制度などが充実しています。
近年においては、産休育休の取得率は100%であることでも注目されています。
勤務するエリアは、採用時に自分自身が選択することができます。
自宅から通勤し続けたいという方であれば「自宅通勤コース」を選択することによって転居することなく働き続けることができます。
年収をアップさせたいということであれば、転居を伴う可能性がある「狭域エリアコース」「広域エリアコース」「全国転勤可コース」を選んでおくといいでしょう。
このような選択肢も用意されていることから、ワークライフバランスを意識した働き方が可能となっているのです。
ファーマライズの調剤薬局の40代~50代での年収はどれくらい?
ファーマライズの調剤薬局に中途採用として入職した場合、初年度の年収は400万円から600万円程度になることが推定されます。
基本給は250,000円~275,000円(薬剤師手当を含む)と定められており。コースによって給与が異なります。
- 自宅通勤コース:250,000円+薬剤師地域加算
- 狭域エリアコース:262,500円+薬剤師地域加算
- 広域エリアコース:270,000円+薬剤師地域加算
- 全国転勤可コース:275,000円+薬剤師地域加算
「薬剤師地域加算」は最大で125,000円加算されることになっていますので、全国転勤可コースだけで400,000円、さらに住宅手当などの諸手当が支給されることになります。
そのため、転勤可能な方であれば、年収が600万を超えるということも現実としてあり得るのです。
ちなみに、これらのコースは採用時に選択できるようになっています。
「自宅通勤コース」であれば転居を伴う異動がなく、おおむね自宅から90分圏内で到着できる店舗で就業することができます。
「狭域エリアコース」であれば希望の狭域エリア内(東北北部・近畿など)、「広域エリアコース」であれば希望の広域エリア内(関東・西日本など)にある店舗で働くことになります。
「全国転勤可コース」は全国の店舗で働くことが可能な方が選択できます。
ファーマライズの調剤薬局に40代~50代でも薬剤師として転職できる?
ファーマライズの調剤薬局は全国に23都道府県に343店舗展開をしていることから、多くの店舗において積極的に求人を募集しています。
年齢によるハンデはなく、40代~50代の転職や未経験・長期ブランクであるとしても内部の研修制度によってスキルアップ、キャリアアップに取り組むことができます。
未経験や長期ブランクでも安心な教育制度
ファーマライズの調剤薬局では、個々の成長に合わせた教育体制が用意されています。
個人のステージに合わせた階層別研修やスキルアップ研修が用意されていますので、未経験や長期ブランクの方であっても就業することが可能です。
新採用時には新入社員導入研修・新入社員フォローアップ研修が用意されており、しっかりと基礎を学ぶことができます。
2年目からは一人前になるためのスキルアップ研修を受けることができ、3年目以降からはリーダーシップ研修を受講して店舗をリードする立場への成長が期待されています。
さらに、スキルアップを目指していく中でマネジメント研修も用意されており、会社のマネジメントや社内外で認められるスペシャリストを目指すことも可能なのです。
そのため中途採用であってもハンデになるようなことはなく、新入社員と同様にキャリアアップを目指していくことが可能なのです。
40代~50代でファーマライズの調剤薬局への転職を成功させるには
ファーマライズの調剤薬局への転職を成功させるには、薬剤師転職に特化した転職エージェントに所属するキャリアコンサルタントに相談することをおすすめします。
転職エージェントのキャリアコンサルタントは、日々、地域の調剤薬局やドラッグストアなどの採用担当者などと連携を図りながら、人材の紹介にあたっています。
そのため、企業の特色や求められる人物像について理解しており、マッチングを考えながら求人の紹介を行なっています。
職場の雰囲気についても把握しているために、働きやすさなども考慮して転職活動を行うことができるのです。
調剤薬局の求人は、優秀な人材を獲得するために、一般の求人のほかに非公開求人も用意しています。
非公開求人は優秀な人材に対して公開されるもので、今までの薬剤師としての実績だけではなく、今までのキャリアも考慮して紹介してもらうことができます。
そのため薬剤師の未経験者であっても、非公開求人を紹介してもらえる可能性もあるのです。
もちろんファーマライズの調剤薬局だけではなく、大手の調剤薬局チェーンやドラッグストアなどとも比較しながら転職活動ができます。
うまく活用しながら取り組んでいけば良いのではないでしょうか。
まとめ
ファーマライズホールディングスの概要や働き方、転職情報について詳しくお伝えしました。
地域に根ざしながら店舗を増やし、またM&Aによって事業を拡大してきました。
経常利益も右肩上がりとなっており、今後も事業拡大が期待されています。
中途採用も積極的に行われており、未経験者や長期ブランクの40代から50代であるとしても採用の可能性が高く、入職してからもキャリアアップを目指すことが可能です。
そのためファーマライズの調剤薬局への転職を成功させるために、うまく転職エージェントに所属するキャリアコンサルタントに相談しながら転職活動に取り組んでみてはいかがでしょうか。
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