シンバイオ製薬といえば、株価の乱高下や提携会社との治験など話題が尽きない会社ですが、2005年3月に設立、2011年10月にジャスダックに上場している歴史のある会社です。

北米系のバイオベンチャーに比べれば、はるかに安定している様に見えるのですが、株価の件もありなかなかイメージは良くない方も多いのではないでしょうか。

ですが、定年が72歳であったりとかストックオプションがあったりとか、日本のバイオベンチャーと北米のバイオベンチャーの良いとこ取りをしたようなとても良い会社です。

今回、春先に募集を開始するのではないかとの情報をキャッチしましたので、改めてシンバイオ製薬について記載したいと思います。

がん、血液、ペインマネジメントに特化した製剤企業

シンバイオ製薬は製薬企業でありながら、自らを製剤企業と呼んでいます。

開発品第一号の「トレアキシン」もそうなのですが、自社での基礎研究は一切行わず、世界中の有望な新薬や候補物を探索・導入している、いわゆる製薬会社の商社のような会社です。

ですが、導入したものを日本で開発、治験を行うことにより、5年以内での新薬承認に繋げる、臨床試験段階から開発に特化した独自の新薬開発プラットフォームを持っており、高確率・迅速な創薬を実現しております。

この辺りは、現在、大手製薬会社がバイオベンチャーを買収していることからも、いかに特化した技術を持った会社を先に見つけるかの目付が大事になってきているのだと思います。

収益モデルは

会社として明言しているのですが、大型新薬の追求ではなく、マーケットは小規模でも医療ニーズの高い「がん、血液、自己免疫疾患」に特化したスペシャリティーファーマを目指しています。

実際に開発品を見てもそれが伺えます。

主力品である抗悪性腫瘍薬「トレアキシン」は2010年にエーザイ社を通じて国内販売を開始。

低悪性度B細胞性非ホジキンリンパ腫においては市場シェア50％以上の獲得をしており、売り上げも20億円を超えております。

この人数（従業員数78名）でこの売り上げは驚異的です。

さらに2021年度から自販を明言しており、今回の噂はさらなる拡充のための人員補強との話がでております。

期待の新薬　リゴセルチブナトリウム

また日本においても、自販のタイミングに合わせるように骨髄異形成症候群（MDS）と固形がんの適応を目指した、リゴセルチブナトリウムの開発が進んでおります。

経口および注射剤での開発が進んでおり、順調にいけば2021年度中には発売に結び付けられるのではないでしょうか。

リゴセルチブナトリウムについて、シンバイオ社は次のようにアナウンスしております。

specialtyとしてかなり期待が出来そうです。

気になる募集要項について

前回までの情報を記載させて頂きますが、それほど変わりない募集要項で開始されると思います。

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