「副業を始めようかな…」

 

そのように考えるサラリーマンはとても多いですが、MR業界においても例外ではありません。

収入が減ってしまい、補填するために副業する方が増えているのです。

 

また、業界再編やテレワークでの営業など変化が不安になって、副業でスキルを高めようと考えるMRもいらっしゃいます。

 

もし転職を考えているという方であれば、副業をうまく活用するといいでしょう。

 

未経験の業界でも経験を積むことができますし、そこから転職の道を切り開いていくことができるからです。

 

特に「薬剤師」への転職を考えているのであれば、まずは副業で始めてみることがおすすめです。

 

ここでは、MRの副業事情と題して、薬剤師への副業から転職の道筋についてご紹介したいと思います。

 

MRが薬剤師への転職を成功させるために副業をおすすめする理由

• 副業で業務経験を積むことができる

• 視野を拡げることができる

• 自分との適性を図ることができる

 

MRから薬剤師への転職を少しでも考えているのであれば、まず副業してみることがおすすめです。

 

その理由として、上記の通り、3つのポイントにまとめてみました、

 

順番にどのような内容なのかご紹介していきましょう。

 

副業で業務経験を積むことができる

薬剤師への転職を検討しているMRに副業をおすすめする理由として、一番重要なポイントは「経験を積める」ということが挙げられます。

 

MRを始めてみたものの、自分には向いていないと考える方は少なくありません。

 

医師や病院関係者への営業は、かなり特殊な人間関係であるとも言えますので、営業よりも現場に立ってみたいと考える方が多いのです。

ただ、そこでネックになるのが「未経験」であるということです。

 

薬剤師資格を取得しているからといっても、未経験だからこそ一歩踏み出せないのはとても多い理由なのです。

 

でも副業であれば、気軽に始められるのではないでしょうか。

 

土日など休日だけでも可能であり、新しい業務なのでとても新鮮な気持ちで取り組むことができるはずです。

 

視野を拡げることができる

MRでは主に自社が取り扱う製品を中心に営業活動を行います。

 

そのため、どうしても特定の製品やジャンルだけに知識が偏ってしまいがちになります。

 

しかし、薬剤師の副業を始めることによって、あらゆる分野の薬剤に対する知識が必要となります。

 

また、実際にお客さんや患者さんとの関りができますから、どのような悩みを抱えていらっしゃるのかダイレクトに学ぶことができます。

 

MRは医師や病院関係者への営業が主になり、実際の患者さんとのやり取りはそれほど多くありませんので、学ぶことはとても多いのです。

 

自分との適性を図ることができる

転職するうえで「自分に合っている仕事なのだろうか…」と、不安に感じることは多いでしょう。

 

せっかくやりがいを感じるために転職するのですから、確信を得たうえで転職に踏み切りたいのではないでしょうか。

 

副業で始めてみれば、そのようなリスクを軽減させることができます。

 

実際に働いてみてやりがいを感じるようであれば、転職に踏み出せばいいでしょうし、それほど魅力に感じないのであれば、別の道を模索してみてもいいのです。

 

副業（複業）で薬剤師はできる？土日だけでもOK？

薬剤師のパート・アルバイトの状況を調べてみました。

 

お住いの地域の事情にもよるかとは思いますが、一般的には薬局やドラッグストアでの薬剤師は不足している状況が伺えます。

 

そのため、「土日だけでもOK」といった求人をたくさん見かけることができます。

 

• 土日のみ

• 週1日から相談可能

• 平日のみ

• 午前・午後のみ

 

このように、さまざまな働き方ができますので、自身にあった職場を選ぶことができます。

 

時給は一般的には、

 

• 2,000～2,500円程度

 

であることが多く、中には3,000円以上の時給である薬局やドラッグストアも見つけることもできました。

 

週2日、1日7時間の仕事を始めた場合、時給から月間の収入を考えてみると、

 

• 時給3,000円：168,000円（月8日出勤）

• 時給2,500円：140,000円（月8日出勤）

• 時給2,000円：112,000円（月8日出勤）

 

といった収入になります。

 

収入が減ってしまったMRあれば、副業によって補填することも可能でしょう。

 

MRに副業が必要なこれだけの理由

• 現状はいつまでも維持できるとは限らない

• 経験はすべて自身のスキルにすることができる

• 働くことの楽しさを見出すことができる

 

今すぐ転職を望んでいないとしても、何かしら副業に取り組んでおくことは、とても大切な姿勢であるかと考えます。

 

その理由として、上記3つにまとめられます。

 

現状はいつまでも維持できるとは限らない

MR白書の年度	MR数
2020年度	57,158
2019年度	59,900
2018年度	62,433
2017年度	63,185
2016年度	64,135

※公益財団法人MR認定センター「

MR白書

」より抜粋して筆者作成

 

MR数が減少しているのは、みなさんもご存じだと思いますが、実際の数値としては上記の通りとなっています。

 

過去5年間では減少傾向、業界再編や薬価下げなどによって、これからMRはさらに減少していくことは間違いないと言ってもいいかもしれません。

 

つまり、今まで通り、雇用され続けるとは限らないということです。

 

ただ、これはMRに限った話ではなく、さまざまな産業すべてに当てはまるように感じます。

 

特にウィズコロナ時代に差し掛かり、働き方はどんどん変化が見られます。

 

「仕事がない」と言われますが、多様な社会の中で、自分にあった働き方を見つけていく工夫も求められているのです。

経験はすべて自身のスキルにすることができる

転職を考えていても実際に踏み出すことができないのは、「未経験」であることも大きな要因です。

 

しかし、アルバイトやパートであるとしても、実際に勤務経験があれば、その経験を自身のスキルとすることができるのです。

 

仮に薬剤師として副業を続けていたとしたら、その経験を重視して優先的に雇用される可能性は高くなりますし、管理薬剤師への道も開けてきます。

 

次の表をご覧ください。

 

	管理薬剤師の収入
保険薬局（店舗数1店舗）	8,250,804円
保険薬局（店舗数2～5店舗）	8,053,307円
保険薬局（店舗数20店舗以上）	6,780,233円
保険薬局（全体）	7,523,780円

「

第22回医療経済実態調査（医療機関等調査）報告－令和元年実施

」をもとに筆者作成

 

薬剤師への転職では収入が減ってしまうことがデメリットといわれますが、管理薬剤師となれば、かなり高収入であることも分かります。

 

収入がネックになっている方であれば、いち早く副業で薬剤師の経験を積んでしまうことが、管理薬剤師への近道であると言えます。

 

働くことの楽しさを見出すことができる

MRは高収入でやりがいのある仕事ではありますが、営業に苦手意識を感じている方も少なくないのが現状です。

 

それでも転職に踏み切れないという方も多いので、まずは副業に取り組んでみることがいいでしょう。

 

• 年収は下ってもいいから、仕事と生活のバランスを取りながら働きたい。

• 営業ノルマやプレッシャーを感じない仕事に就きたい。

• 患者さんから直接感謝される仕事に就きたい。

 

そのような思いから、薬剤師への転職を検討されるMRはとても多いのが現状です。

 

働くことに対して、やりがいや楽しさを感じられるのであれば、それはとても幸せなことでしょう。

 

しかも、それを副業と言う形でリスクなく取り組むことができるのですから、うまく活用してみてはいかがでしょう。

 

まとめ

MRが薬剤師の副業を行うことは、

 

• 副業で業務経験を積むことができる

• 視野を拡げることができる

• 自分との適性を図ることができる

 

といったメリットがあります。

 

特に薬剤師への転職を検討しているMRであれば、転職でのリスクを軽減させながら実際に働いて経験することができるのです。

 

まずは薬剤師を副業で取り組んでみてから、転職を目指してみることをおすすめします。

また、薬剤師への転職を考えているのであれば、薬剤師業界を知り尽くしているキャリアコンサルタントに相談することが適切です。

 

キャリアコンサルタントは、薬剤師転職を専門に取り扱う転職サイトに所属しており、簡単な登録を済ませば無料で相談することが可能です。

 

ぜひうまく活用してみて、薬剤師への転職を成功させましょう。