女性MRが転職をうまく成功させながら男性MRよりも年収を上げる方法
「もっと年収を上げたい!」
「管理職になりたい!」
女性MRが増えてくる中で、専門領域を担当したり、管理職となって活躍する方も多くなってきました。
かつては接待がつきものだったMR業界では、そのような慣習がなくなってきたこともあり、女性が活躍しやすくなったように感じます。
まだまだ女性の割合は多くありませんので、女性MRの需要は高いと言え、バイタリティ溢れる方であれば収入アップのチャンスは大きいと言えるでしょう。
また、うまく転職を活用することによって、年収アップだけではなく管理職となることも可能です。
ここでは、女性MRが年収を上げるために必要な視点や、どのように転職を進めていけば年収や管理職を獲得できるのか、詳しくお伝えしていきます。
女性MRが年収を上げることは可能?女性MRに最適なキャリアプランとは
女性MRは増えてはいますが、結婚や出産によって退職してしまうことも多いために、女性にとって働きやすい企業に務めることが大切です。
しかし、いったん雇用した会社でキャリアを積んでいきたいと考えている方も多いので、年収を上げるためには柔軟性を持っておくことも大事です。
女性MRの現状と製薬企業の考え方をご紹介し、どのように働いていけばいいのかお伝えしていきましょう。
女性MRは実は不足している
ご存じの方も多いと思いますが、政府は「女性活躍推進法」を制定して、女性の活躍をどんどん促していきたいと考えています。
そのような取り組みもあり、女性MRは少しずつ増えてきたことは間違いありません。
ただ、女性は結婚や出産によって退職してしまうケースも多いため、実際には女性MRは不足している現実があるのです。
特に管理者として限定してみると、医薬品業界で活躍する女性は2016年の時点では13.0%にとどまっていることが分かっています( 医薬品産業における女性活躍と企業業績:製薬協。
また、医薬品企業各社においても、女性管理職の割合を増やしたいと考えており、その目標を掲げ取り組んでいる実態があります。
そのため、今後の幹部候補となる女性MRを雇用し、ゆくゆくは管理職にしたいと考えている製薬会社は思いのほか多数あることが分かります。
女性MRなら管理職を目指すべき
製薬企業名 |
管理職に占める女性の割合 |
第一三共 |
5.9% |
武田薬品工業 |
7.8% |
塩野義製薬 |
7.0% |
大日本住友製薬 |
7.4% |
大塚製薬 |
4.6% |
※ 医薬品産業における女性活躍と企業業績(製薬協)を元にして筆者作成
女性管理職の割合が少ないとご紹介しましたが、国内の製薬企業においてはなかなか女性の起用が進んでいない実態があります。
上記の表は、2016年~2017年ごろの管理職に占める女性の割合を示したもので、大手製薬企業をピックアップしています。
平均値である13.0%に遠く及ばないことがお分かりになるのではないでしょうか。
ただ、注意しておきたいのは、この表をみて「大手製薬企業は女性MRの転職先として狙い目」かというと、一概にそうは言い切れないところもあります。
というのも、まだまだ女性の出世に対して保守的な企業も多いということです。
これは、上記の大手製薬企業だからという訳ではなく、国内にあるすべての企業において、そのように言えることかもしれません。
男性がそのように懸念するということもありますが、結婚や出産によって出世に関して保守的になる女性も多いと言えるのです。
そのため、製薬会社が女性に活躍してもらいたいと考えていても、なかなか該当する女性が見つけられないことも多いのが実態なのです。
外資系なら管理職を目指すことも可能
製薬企業名 |
管理職に占める女性の割合 |
目標とする割合 |
サノフィ株式会社 |
16.1% |
25% |
グラクソ・スミスクライン株式会社 |
18.3% |
30% |
日本イーライリリー株式会社 |
22.0% |
30% |
※
医薬品産業における女性活躍と企業業績(製薬協)を元にして筆者作成
では、外資系の製薬会社に目を向けてみましょう。
先ほどご紹介した国内製薬企業と同じように、2016年~2017年ごろの管理職に占める女性の割合を示していますが、この3社だけみてもかなり高いことが分かります。
しかも、25~30%まで引き上げることを考えている点からしても、女性が活躍しやすい企業であることは間違いありません。
そのため、スキルや知識の高い、しかも意欲の高い女性であるならば、確実に幹部候補として名前があげられることになるでしょう。
しかも、コロナ禍にあってリモートワークが進んでいる中であれば、今までのように病院に張り付いて営業するスタイルではなく、オフィスや自宅などから打ち合わせを行うようなことも多くなりました。
外資企業では、女性の働き方に対して寛容であることが多いので、家事や子育てなどにも十分に配慮されており、管理職を目指しやすいのではないでしょうか。
女性MRが転職をうまく成功させながら男性MRよりも年収を上げる方法
女性MRが劇的に年収をアップさせるには、転職をうまく活用することをおすすめします。
冒頭からもお伝えしている通り、女性MRは求められていますが、国内製薬企業はまだまだ保守的で管理職を目指すことが難しい場合もあるでしょう。
そのため、外資系を睨んで転職活動していけば、年収アップや管理職への道が開けてくるのです。
女性MRは転職市場で注目されている
冒頭からお伝えしている通り、女性の活躍を推進したい製薬会社にとっては、スキルや意欲の高い女性を獲得したいと考えています。
そのため、MRの転職市場においても、特に女性は注目されていると言えます。
積極的に転職を行ってキャリアアップしていきたいと考える女性は、男性ほど多くはありません。
そのため、女性MRは男性よりも成功させやすく、またうまく年収を上げることができる方法であるとも言えるのです。
場合によっては、雇用する際にすでに幹部候補として獲得することもありますので、管理職を目指してみたいという女性であれば、柔軟に転職に取り組むことをおすすめします。
管理職を目指して外資系への転職を目指してみる
製薬会社への転職を目指す、コントラクトMRは多いのではないでしょうか。
もちろん女性のコントラクトMRから製薬会社への転職を成功させ、管理職を獲得したという方も増えています。
上記でもお伝えした通り、外資系企業は女性管理職の割合を増やそうとしており、しかも国内製薬企業と比べても段違いのスピードで取り組んでいます。
というのも、外資系の場合、本国の本社から女性管理職を増やすように指示されているケースも少なくないのです。
そのため、比較的若手でも抜擢される機会がありますし、育児に取り組んでいる女性がイメージアップのために任命されるようなこともあります。
キャリアコンサルタントに相談する
外資系の製薬企業の情報は、MR転職を専門にしているキャリアコンサルタントに相談することがいいでしょう。
MR転職に特化しているだけに、私たちが知り得ることができないような転職情報を掴んでいることも多いからです。
特に内部情報である「女性の管理職候補を探している」などといったことは、求人情報だけ見ていても分からないでしょう。
キャリアコンサルタントであれば、常に企業担当者とやり取りをしていますので、そのような内部情報まで知っていることも多いのです。
MR転職に特化した転職エージェントに登録すれば、無料で相談や求人紹介をしてもらえますから、うまく活用するようにしましょう。
まとめ
女性MRは転職をうまく成功させながら、年収アップを図っていく方法についてご紹介しました。
その鍵となるのは外資系製薬企業への転職です。そこには女性が活躍できる場所が提供されているからです。
結婚や出産によって家庭を大事にしたいという女性でも、寛容な考え方を持っている外資系製薬企業であれば、うまく管理職に昇りつけることも可能なのです。
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