「MRの仕事に疲れたから辞めようかな…」

「派遣で薬剤師してみようかな…」

 

特に女性のMRの場合、仕事の忙しさや家庭との両立の難しさなどによって、退職を検討する方も少なくありません。

 

ただ、MRは働き方ややりがい、収入などに魅力を感じる部分も多いために、やはり自身のスキルを活かしたい、収入もある程度は確保したと考えることも当然のことでしょう。

 

そのようなMRに注目されているのが、「派遣薬剤師」としての働き方。

 

「派遣か…」

と、その働き方に難色を示す方もおられるかもしれませんが、ちょっと待ってください。

 

かなり自由度の高い働き方ができる上に、なんと言っても時給の高さが魅力。

 

都市部であれば時給2,000～3,500円程度であるのはあたりまえで、人材が不足気味の地方であれば3,500円～4,500円ということも珍しくありません。

 

仮に、3,000円と仮定して、1日8時間、月に15日出勤したとして、給料は360,000円になるのです。

 

気軽に働いて、それぐらいの収入が得られるのであれば、検討の価値が高いですよね。

 

ここでは、退職を検討しているMRのために、派遣薬剤師について詳しくお伝えしていきます。

 

派遣薬剤師の働き方～MRが転職先に選ぶ3つの魅力について

• 高時給

• 柔軟な働き方

• 薬剤師としてのスキルを磨ける

忙しいMRが退職後に派遣薬剤師を選ぶことは、MRの僕からすればとても良い働き方だと思っています。

 

通勤が便利な場所で働けることになったら、負担はとても少なくなりますし、しかも派遣であれば原則的に残業はありません。

 

働き方も自分の都合に合わせて働くことができます。

 

そして冒頭でもご紹介しましたが、何よりも時給が良い！

 

MRが転職先として派遣薬剤師を選ぶ3つのメリットについて、詳しくお伝えしていきます。

 

高時給～ここまで高単価の薬局も存在する！

高時給については冒頭でもお伝えしていますが、ここではもう少し具体的にお伝えしていきましょう。

 

薬剤師の平均年収はあくまで平均的なもの

そもそも薬剤師の平均年収は近年約530～540万円ほどであると言われています。

 

一般的なサラリーマンよりは高い年収ではありますが、MRにとっては低い年収だと感じる方も少なくはないでしょう。

 

ただ、これはあくまで厚生労働省の「

第22回医療経済実態調査（医療機関等調査）報告－令和元年実施

」のデータによるもので、薬剤師不足が生じている地域などとの格差などを知ることはできません。

 

東京や大阪など都市部の派遣薬剤師と、都市部を離れた地方都市、また地方都市から離れた地域などでは、まったく時給相場が異なっているのです。

地方だと時給5,000円も

例えば、大都市にみられる派遣薬剤師の一般的な時給は、2,000円～3,500円程度となっています。

 

インターネットで検索してすぐにヒットするようなもので、2,000円～3,000円程度になっており、転職エージェントなどに公開されているものであれば、3,500円前後のものも見つけることができます。

 

都市部を離れた地方都市については、都市部とそれほど大差はありませんが、地方都市によって薬剤師不足が生じている場所もありますので、そのような状況であれば4,000円前後である求人を見かけることもあります。

 

また、地方都市から離れた地域であれば、慢性的に薬剤師が不足していますので、3,000円程度の求人をたくさん見つけることができ、中には5,000円前後であるものも珍しくありません。

 

時給5,000円と言えば驚きでしょう。

 

仮に1日8時間、月15日働くとしたら月の給料は60万円になるのですから。

高額な人件費を支払っても薬局はやっていける？

それだけ人件費に費やして薬局はやっていけるのかと不安に感じるかもしれませんが、これはまったく問題ではありません。

 

1つの薬局にそれほど多くの薬剤師は必要にはなりませんし、薬局の利益構造を考えても十分に採算が取れることが分かります。

 

保険調剤の利益は「調剤技術料＋薬学管理料＋薬価差益」になりますが、これは割と大きな金額になるのです。

 

柔軟な働き方

派遣薬剤師の求人をみていると、このようなものをたくさん見つけることができます。

 

• 週1日～3日でも可能

• 一日3時間以上

• 時間外労働なし

 

MRを離れて、仕事に束縛されずに働きたいと感じているのであれば、派遣薬剤師の働き方には大きな魅力があるでしょう。

 

実際に上記のような条件の薬局はたくさんあります。

 

例えば、お子さんが小さいのであれば、保育園の時間だけ働きたい場合、実家やご主人に子どもを見てもらえる時間だけ働きたいということがあるでしょう。

 

また、家庭生活を中心に働きたい場合や趣味に打ち込みたいなどといった理由もあるかもしれません。

 

そのような場合においても、かなり柔軟性のある働き方ができることが分かります。

 

しかも派遣の場合、原則的に残業はありません。

 

派遣を雇用している薬局からすれば、薬剤師本人の時給から割増して派遣会社に支払う必要がありますから、むやみに残業してもらう訳にはいかないのです。

 

仮に残業をお願いされるような場合においても、サービス残業のようなことはなく、しっかりと時給が反映されることになります。

 

また逆にがっつり働きたい場合においても問題ありません。

 

MRのように朝早く出社して夜遅くまでということではなくても、週5日・1日8時間で通勤に便利な場所であればしっかりと働きたいという方も多いでしょう。

 

そのような派遣求人も多数見つけることができます。

薬剤師としてのスキルを磨ける

薬剤師としての経験のないMRでしたら、自身が薬剤師としてやっていけるかどうかが不安に感じるのではないでしょうか。

 

例えば、最初は派遣からスタートして少しずつ経験を積み重ねていけば、子育てなどがひと段落つくころには業務に慣れてしっかり働くことができます。

 

上記において、薬剤師の平均年収は約540万円程度とお伝えしていますが、管理薬剤師を目指していけば高収入を獲得することも可能です。

 

保険薬局に所属する管理薬剤師の平均年収は、店舗規模にもよりますが約700万円～830万円程度とかなり高収入であることが分かります。

 

管理薬剤師になるには、経験に加えて経営スキルなども必要になります。

 

派遣薬剤師としてスキルを積み上げながら、将来的には管理薬剤師を目指していけば良いのではないでしょうか。

 

派遣薬剤師の上手な見つけ方

 

派遣薬剤師については、一般的な派遣会社に登録するだけで、薬局を見つけることができます。

 

ただ、派遣会社によって求人数に差がありますので、やはり大手の派遣会社や転職エージェントに登録しておくことをおすすめします。

 

また、薬剤師に特化している会社を選ぶことが適切です。

 

自身のニーズに沿って求人を探してもらえますし、未経験などであればキャリアコンサルタントから専門的なアドバイスを受けることもできます。

 

逆に言えば、薬剤師に特化していない派遣会社であれば、満足なサービスを受けることができず、転職に失敗してしまうこともあるからです。

 

まずは、いくつか薬剤師転職に特化した転職エージェントに無料登録しておき、どのような求人があるのか調べてみましょう。

 

また、今後のプランなども踏まえて、薬剤師業界を知り尽くしているキャリアコンサルタントに相談してみると安心です。

 

まとめ

 

MRの転職先として派遣薬剤師についてご紹介しました。

 

働き方に柔軟性があるだけではなく、時給が高く、しかも今後のためにスキルを磨くこともできます。

 

薬剤師は地域医療を支える専門職として期待されていますが、特に地方において不足している状況です。

 

転職を検討しているけど、収入はある程度確保したいと考えているMRにはおすすめできます。

 

転職を検討しているMRであれば、派遣薬剤師や薬剤師転職に特化した転職エージェントに無料登録してみて、事情に詳しいキャリアコンサルタントに相談してみるといいでしょう。