塩野義製薬は大阪に本社があり、国内の売上では11位につけている大手製薬会社です。

 

カタカナで「シオノギ製薬」もしくは「シオノギ」と略称を用いられることが一般的となっています。

 

すでに140年ほどの歴史のある製薬企業であり、国内では約5,500人の従業員を有します。

 

福利厚生も行き届いており、特に女性が働きやすいという評判も多くなっています。

 

ここでは国内大手製薬企業である塩野義製薬について、企業の概要から転職情報まで詳しくお伝えしていきます。

 

塩野義製薬の基本情報

 

塩野義製薬は、2021年8月現在コロナ禍の状況で、軽症者向けのコロナ治療薬を開発中であり、2022年3月までに国内外で1000万人分の供給体制を整える方針であることを発表しています。

 

現在、世界中ではワクチンに頼らざるを得ない状況となっていますが、世界に先駆けてウイルスの増殖を抑制する治療薬の供給に力を入れています。

 

従業員数は約5,500人、「新たなプラットフォームでヘルスケアの未来を創り出す」というビジョンの実現に取り組まれています。

 

福利厚生が行き届いており、オフィスでの働きやすさにも定評があります。

 

塩野義製薬の基本情報

塩野義製薬は、1878年に創業した薬問屋「塩野義三郎商店」がそのスタートであるとされていますが、「塩野義」という屋号自体は1658年の文書にも残されているほどの歴史があります。

 

現在の主力製品には、抗うつ薬「サインバルタ」、ADHD治療薬「インチュニブ」があり、近年では感染症領域で苦戦を強いられていると言われています。

 

それぞれの売上収益（2019年度）は、

• サインバルタ：262億円

• インチュニブ：106億円

• ピレスパ：68億円

• クレストール：89億円

となっています（※塩野義製薬： 2019年度 決算より）。

 

感染症への取り組みは1910年に学会発表した梅毒治療薬「サルバルサン」に始まり、現在ではコロナ治療薬に力を入れていることからしても今後も注目され続けることになるでしょう。

 

コロナ治療薬については、2022年3月までの供給を目指して取り組まれています。

 

塩野義製薬の社風や福利厚生

 

塩野義製薬は歴史のある製薬企業であり、日本人が働きやすい社風となっています。

 

特に女性の社会進出を応援しており、女性管理職の誕生も増えています。女性のマネージャーの割合は8.5％となっています（2018年4月1日現在）。

 

子育て世代の女性においては、業務配分の考慮が行き届いていることが、女性の活躍を後押ししているものになっているのでしょう。

 

女性の育児休暇については対象者数61人全員が取得しており、男性においても対象者数138人中70人が取得しています（2019年実績）。

 

育児休暇が取りやすく、また復職もスムーズであることから、働きやすいと答える女性従業員が多くなっています。

 

もちろん時短勤務などの制度も充実していることから、育児しながら働いている女性も多くいます。

 

塩野義製薬のMR求人・給与制度

• 博士(4年制)：290,000円

• 博士(3年制)：260,000円

• 修士・学士(6年制)：260,000円

• 学士(4年制)：235,000円

※2020年4月初任給額

 

塩野義製薬の初任給は上記の通り公表されています。

 

新卒採用としては、「メディカル総合職」としてMR職をはじめとして、創薬研究、CMC研究、臨床開発、データサイエンス、臨床薬理、ファーマコビジランス、経営戦略スタッフなど、さまざまな職種のスタッフが募集されています。

 

賞与は夏と冬、年に2回支給されます。

 

2019年には新卒採用者は99人となっており、同年の離職者は0人であったことから働きやすさが伝わってくるのではないでしょうか。

 

塩野義製薬への転職・中途採用は可能なのか

 

塩野義製薬は、上記でもお伝えした通り、特に女性は働きやすい会社で、また新薬や感染症薬の開発などが積極的であるために注目するMRが増えています。

 

MRの採用については、新卒においても積極的になされており、人材育成にも力を入れていることから十分スキルアップすることができるでしょう。

 

MRの中途採用の募集は出されていない状況にありますが、今後、新薬開発に併せてMRの人材を求める可能性は大いにあります。

 

そのため、うまく採用についての情報を集めながら、転職活動を進めていくといいでしょう。

 

ここでは塩野義製薬に転職するための方法論について詳しくお伝えしていきます。

 

求められる人物像

塩野義製薬では明確なビジョンを掲げ、そのビジョンに向かって取り組める人材を求めています。

 

2030年に成し遂げたいビジョンとして、「新たなプラットフォームでヘルスケアの未来を創り出す」と掲げられています。

 

新たな成長戦略として明確に打ち出されているものです。

 

医療用医薬品を中心に提供する「創薬型製薬企業」から、ヘルスケアサービスを提供する「ヘルスケアプロバイダー」への転換を進められています。

 

つまり、患者さんの病気を治すという視点ではなく、「社会の困りごとを解決する」ことの重要性を感じているのです。

 

例えば、感染症治療薬はビジネス面で利益を生み出しにくいといわれます。

 

そのため、多くの製薬会社がなかなか手を出さない、あるいは撤退してしまう状況にあります。

 

しかし、治療だけではなく、予防・診断・治療・重症化抑制など、それぞれのニーズに応えるトータルケアを実現する取り組みが始まっています。

 

コロナ治療薬の開発においても、その取り組みの一環であると言えるでしょう。

 

塩野義製薬で行われているインターンシップ

塩野義製薬ではインターンシップを開催されており、夏季においては全職種プログラムを、冬期においては職種別プログラムが予定されています。

 

夏季では、医薬品業界とはどのような業界なのか学ぶことができ、どのような仕事をしているのか動画配信によって知ることができます。

 

冬期においては、職種ごとのプログラムとなっており、集合参加型のイベントとなっていますので、気になっているのであれば参加しておくようにしましょう。

 

エントリーは 公式サイト より可能となっています。

 

塩野義製薬にMRとして転職する方法

上記でもお伝えした通り、塩野義製薬の公式サイトではMRの中途採用は2021年8月末現在において募集されていません。

 

ただ、冒頭からお伝えしている、積極的な取り組みもあることから、非公開での求人などが限定的に出される可能性があります。

 

非公開求人とは、WEB上などで一般的に募集されるものではなく、経験者など豊富な実績を持っているスタッフを集めるための手段として活用されています。

 

転職エージェントにおいて取り扱われますので、特に製薬企業やMRに特化した転職エージェントには登録しておきたいところです。

 

また、転職エージェントに所属するキャリアコンサルタントであれば、転職や求人の動きを掴んでいます。

 

どのような人材を求めているのかについても熟知していることが多いので、相談してみるようにするといいでしょう。

 

まとめ

 

国内製薬大手である「塩野義製薬」についてご紹介しました。

 

新薬開発の姿勢はもちろんのこと、新型コロナウイルス感染症の治療薬の開発でも注目を集める製薬企業です。

 

140年以上もの歴史があるという純国産企業でもあり、特に女性が働きやすい職場であると評判になっています。

 

そのため、MRとしての転職を希望しているのであれば、まずは転職エージェントに登録し、求人情報を掴みながら転職活動に取り組むといいでしょう。

 

MR転職に精通したキャリアコンサルタントに相談してみましょう。