アメリカのイリノイ州シカゴに本社を置くアッヴィ（AbbVie）。アボット・ラボラトリーズ社の分社独立によって2013年に誕生した製薬企業です。

 

2015年にはバイオ医薬品企業の買収、2016年にはがん医薬品企業を子会社化するなど、いま勢いのある製薬企業の一つであると言えるでしょう。

すでに世界70か国において拠点が存在し、日本法人はアボット・ラボラトリーズ社から新薬事業を引き継いで、アメリカの本社に先行する形でスタートしました。

2018年にはC型肝炎治療薬「マヴィレット」によって売上が倍増し、日本での売上もトップ20位にランクインし、注目度が高まりました。

ここではアッヴィがどのような企業なのか、MRはどのように働いているのか、どうすれば転職できるのか情報をまとめてみました。

アッヴィ（AbbVie）はどんな製薬企業なの？

アッヴィの日本法人は、東京都港区にある「アッヴィ合同会社」。

日本法人での従業員数は約1,000名と公表されています（2017年現在）。

製薬企業のMR数がどんどん減っている中で、アッヴィは増えていることも注目されているポイントとなっています。

その秘密は、やはり薬の売上にあります。

製薬企業への転職は合併などに注意しておく必要がありますが、アッヴィの売上や創薬の状況をみると、買収されるようなことは今後もなさそうです。

アッヴィ（AbbVie）の売上

アッヴィは世界の製薬会社での売上ランキングにおいて、2020年12月期決算においては第4位と輝かしい数字を残しています。

1位はロシュ、2位はノバルティス、3位はメルクに次いでの4位であり、第5位のジョンソンエンドジョンソン（J＆J）を抑えていることも注目すべきポイントでしょう。

しかも前年比は+37.7％ということですから、いかに好調であったかということが理解できます。

この要因として、2019年にアイルランド・アラガンを買収したことにあり、さらに今後も売上を拡大する見通しであると報じられています。

国内においては、2018年に前年比104％増と急成長をとげ売上高は1736億円、国内の医薬品市場統計において初めてトップ20社入りを果たしてします。

アッヴィ（AbbVie）の薬

2018年に国内での急成長を支えたのが、C型肝炎治療薬「マヴィレット」。

マヴィレットは2017年11月に発売開始した治療薬で、「投与期間を従来薬と比較して短縮」「ほかの抗ウイルス薬で効果がなかった人にも使用可能」などと言った特徴によって、市場に急速に浸透したのです。

また、マヴィレットのほかにも、抗TNFα抗体「ヒュミラ」やRSウイルス感染症治療薬「シナジス」、パーキンソン病治療薬「デュオドーパ」といった製品も売上増大に貢献することになりました。

世界のさまざまな地域にあるアッヴィの拠点の中でも、日本支社の売上はアメリカに次ぐ第2位に上昇しています。

また、今後はマヴィレットなどに変わって、慢性リンパ性白血病のBCL-2阻害薬「ベネトクラクス」などに販売に力をいれており、免疫、血液がん、美容医療、神経疾患の４領域に注力しています。

この適応拡大に合わせてMRも増員すると発表し注目されました。

アッヴィ（AbbVie）の社風・福利厚生・年収

アッヴィはまだまだ新しい会社で、働いている社員によってつくり上げているといった雰囲気が感じられる職場です。

気軽に声をかけられるような雰囲気があり、自由に休憩が取れる働きやすさがあります。

また福利厚生も充実しているために、長く務めることにも適していると言えるでしょう。

年収も製薬業界の中でも高く、頑張れば評価に繋がる社風となっています。

アッヴィ（AbbVie）の社風・福利厚生

アッヴィの国内法人は、外国法人特有の風通しの良さに加え、日本法人としての特色も出していこうとするこだわりが感じられます。

そのため、社内には階層はあるものの、それを感じさせないような社風であることが特徴だと言えるでしょう。

ハラスメントのようなものを感じることはありません。

人間関係は良く気さくに話しかけることができるような雰囲気があり、また自由に休憩が取れるといった働きやすさも感じることができます。

オフィスでは自身のデスクはなく、すべてフリーとなっている点も、自由度の高さを感じられるのではないでしょうか。

「自分たちが会社をつくり上げていく」という感覚の中で働きたい方にとっては、満足度の高い職場になるでしょう。

仕事のノルマについても、それほど細かく設定されるようなことはないため、他の製薬企業のように残業で帰宅が遅くなるようなことはありません。

インセンティブが大きいために、頑張ればそれだけ自身の報酬に跳ね返ってくることになります。

また、外資系企業ながら、国内法人と同様に退職金や住宅補助などの福利厚生も充実していることでも知られています。

持ち株会では、アメリカ本社の株式の購入も可能となっています。

アッヴィ（AbbVie）の年収

• 大卒：月給26万7000円　

• 大学院卒(修士)：月給27万6000円　

  ※2020年度実績

• 賞与828,000円／年　

  ※2019年MR職の実績

アッヴィの新卒社員の給料は上記の通りとなっています。

2019年のMR職での実績においては、年収4,032,000円+セールスインセンティブとなっています。

MR職の固定賞与は年2回の支給となっており、セールスインセンティブも年2回の支給となっています。

このセールスインセンティブの割合がとても大きいために、30代になる頃には900万円～1000万円を超えるMRも少なくないのです。

そのため、年収平均は製薬業界の平均よりも高めになると考えていいでしょう。

アッヴィ（AbbVie）への転職・中途採用・年収の情報

アッヴィは、新卒だけではなく中途採用も積極的に取り組まれており、MRの募集も随時行われています。

さまざまな転職サイトの調査を総括すればアッヴィの中途採用における年収は800~850万円程度であることがわかります。（VORKERS：MR21人の平均が911万円、indeed：700万円ほか多数のサイトを確認）

アッヴィ（AbbVie）が求める人物像

アッヴィは上記でもお伝えした通り、まだまだ新しい企業ですから、社員と会社が一体となって成長を目指しているといった特徴があります。

そのため、次の優先事項を掲げて取り組んでいます。

• 企業文化の熟成

• 社員一人ひとりの成長へコミット

• 社内外の人財から選ばれる会社になる

アッヴィでは、このような優先事項に取り組むために、性別や年齢に関わらず優れた人材を登用するといった姿勢を持っています。

そのため、新卒採用だけではなく中途採用においても積極的です。

アッヴィで働く社員を「One AbbVie Team」と呼んでおり、その中で最高水準の品質を追い求めて、新しい医薬品や治療法を生み出しているのです。

アッヴィ（AbbVie）にMRとして転職する方法

アッヴィのMRでのキャリア求人は随時行われています。

優れた人材は積極的に登用されており、さらに働きやすく自由な社風、製薬業界の中でも高い報酬ということから、注目度が高まっています。

そのため、転職市場においてはどうしてもライバルが多くなるため、計画を立てて取り組むことが重要になります。

まずは、アッヴィの企業情報や転職情報を熟知しているキャリアコンサルタントに相談することをおすすめします。

キャリアコンサルタントはMR転職に特化した転職エージェントに在籍しているため、アッヴィの人事や採用担当と連携を図りながら、優秀な人材を紹介しているのです。

アッヴィでは非公開求人のみ公表されることもありますから、転職エージェントへの登録は必須であると言えるでしょう。

まとめ

アッヴィの情報について詳しくお伝えしました。

売上を急拡大したことで注目されているだけではなく、働きやすい社風、充実した福利厚生、高い報酬などによって転職を希望するMRは少なくありません。

キャリア採用も積極的に行われており、MR数も増えていますので、転職を希望する方であればおすすめの企業です。

一部の転職エージェントだけに募集が掲載されることも多いので、キャリアコンサルタントに相談しながら、転職活動を進めていくといいでしょう。

下記の転職エージェントは、
MRの転職を親身になって対応してくれます。

• MRBiZ
• JAC

それぞれ登録はわずか5分程度。もちろん無料なので、

キャリアコンサルタントに相談して、

転職成功を目指しましょう。