グラクソ・スミスクライン(GSK)のMRになる!就職・転職はできる?採用について徹底調査!
イギリスのロンドンに本社を置くグラクソ・スミスクライン(GSK)。1715年にロンドンに開設された薬局がスタートであり、すでに300年以上も継続する歴史ある企業です。
近年では1957年にインフルエンザに対する治療薬を発売し大きな注目を浴び、1987年に世界で最初のHIV治療薬を発売し世界的な話題となりました。
国内においては、風邪薬「コンタック」、鎮痛消炎剤「ボルタレン」、歯磨き剤「アクアフレッシュ」、入れ歯洗浄剤「ポリデント」などの市販薬・ヘルスケア用品で親しまれていることをご存じでしょう。
ここではグラクソ・スミスクラインがどのような企業なのか、MRはどのように働いているのか、どうすれば転職できるのか情報をまとめてみました。
グラクソ・スミスクライン(GSK)はどんな製薬企業なの?
グラクソ・スミスクラインの日本法人は、東京都港区にある「グラクソ・スミスクライン・コンシューマー・ヘルスケア・ジャパン」。
国内での社員数は約2,800人となっています。(※2021年1月現在)
2015年にグラクソ・スミスクライン株式会社のコンシューマーヘルスケア事業とノバルティスファーマのOTC事業が統合され、現在の形で運営がスタートしています。
グラクソ・スミスクライン・コンシューマー・ヘルスケアは、OTC医薬品においては世界最大級の規模を誇っています。
売上も好調であり、2020年12月期の売上については、製薬企業世界ランキングにおいて6位にまで押し上げていることでも注目されています。
グラクソ・スミスクライン(GSK)の売上
グラクソ・スミスクラインはグループ全体での売上は、2020年度の実績において340億ポンド(約4兆7000億円)と公表されています。
売上の中で、医療用医薬品の売上は17億ポンド(約2兆3000億円)、ワクチンが70億ポンド(約1兆円)、コンシューマーヘルスケア製品が100億ポンド(約1兆1370億円)となっています。
2020年においては、特にHIV治療薬、呼吸器関連をはじめとして、コンシューマーヘルスケアの売上がグループ全体を牽引していることが分かります。
特にコンシューマーヘルスケアにおいては、10%以上の伸びを見せており、世界50か国以上において市場リーダーの存在を確立していることでも知られています。
グラクソ・スミスクライン(GSK)の今後の動き
グラクソ・スミスクラインは今後2026年までに、ワクチンやスペシャリティ領域の医薬品の研究開発、営業投資を優先すると発表しています。
それは、グループ全体の売上の3/4を占めることになると予想しているからです。
そのため、現在でも力を入れているHIV関連、オンコロジー領域、免疫、呼吸器に注力していることになります。
また、売上が好調なコンシューマーヘルスケアにおいては、2022年には分離し、さらなる成長を見込んでいます。
このようなグループ全体の動きを見ていると、今後も国内でも目が離せない存在になるのではないでしょうか。
グラクソ・スミスクライン(GSK)の社風・福利厚生・年収
グラクソ・スミスクラインは上記にもお伝えしている通り、大きな経営目標を持っていることもあり、変革が多い企業であると言えます。
外資系企業特有のコンプライアンスの高さは一つの特徴となっており、社員教育にも熱心に取り組まれている様子が分かります。
社内の雰囲気は良く、風通しの良さを感じられることができるでしょう。
特にMRの評価システムにおいて注目され続けています。
グラクソ・スミスクライン(GSK)の社風・福利厚生
グラクソ・スミスクラインの国内法人は、外資系に多い風通しの良さを活かし、仕事と子育ての両立ができる支援に積極的に取り組んでいます。
MR職については、産前12週から産休が取得できます。法で決められている産休は産前6週ですから、特に女性MRが働きやすい雰囲気であることがお分かりになるでしょう。
このような取り組みは厚生労働省からも評価されており、次世代育成支援対策に取り組んでいる企業として「子育てサポート企業」に認定されています。
育児休暇においても、満2歳未満の子供がいる社員を対象にして、育児休暇制度を利用することができます。
こちらにおいても法定においては1年であることから、最長で満2歳の誕生月の末日まで利用できることは働き続けるうえでとても重要な制度であると言えるでしょう。
また、社内での教育制度も充実しています。
MRにおいては独自の研修体制が構築されており、e-LearningやWebTraining、集合研修など専門的な研修が取り入れられています。
また「GSKアカデミー」と呼ばれる実践的営業スキル向上を目的として能力開発の場を設けるなど、独自の研修スタイルが注目されています。
グラクソ・スミスクライン(GSK)の年収とMRの評価について
グラクソ・スミスクラインの平均年収は、「医薬品業界の平均年収」ランキングにおいて第7位に位置づけられており「803万円」となっています。(※2018年 ITメディア)
ちなみに1位はフランスの製薬大手サノフィの日本法人で944万円。
グラクソ・スミスクラインでのMRに対する評価の中には、売上目標がないことが特徴となっています。
このシステムが導入されたのが2015年で、その当時、大きな話題となりました。
MRは薬を売れば良いというものではなく、あくまで医師に対して製品を適切に説明することが本来の業務であるというスタンスを持っています。
そのため、上記でもお伝えしている通り、MRの学術知識や科学知識のレベルを高めることに注力してきたのです。
製品に関する知識はもちろんのこと、疾患や法律なども踏まえ、知識レベルの試験が年2回実施されています。
グラクソ・スミスクライン(GSK)への転職はできる?
グラクソ・スミスクラインでのMRの募集は、新卒だけではなく中途採用も積極的に取り組まれており、さらにコミュニティMRと呼ばれるパートタイム型MRも募集されることがあります。
グラクソ・スミスクライン(GSK)が求める人物像
グラクソ・スミスクラインは、上記でもお伝えしている通り、MRに対しては売上に直結する営業力を求めているのではなく、個人のスキル高さを求めていることが分かります。
外資系では珍しく成果主義にはとらわれないという姿勢が貫かれていることを、転職希望の場合には念頭に置いておいた方がいいでしょう。
中途採用の職員が多いために、今までにMRとしてスキルを積み上げてきた方であればチャンスがあると言えます。
グラクソ・スミスクライン(GSK)にMRとして転職する方法
グラクソ・スミスクラインのMRでのキャリア求人は必要に応じて行われています。
新卒採用だけではなく、優秀な人材は積極的に登用する姿勢を持っていますので、求人が公開された場合にはチャレンジしてみるといいでしょう。
ただ、スキルの高い人材を求めているために、キャリア求人においては非公開にて募集されることがあります。
非公開求人とは転職エージェントに登録される求人ですが、一定のキャリアをお持ちの方だけに公開される求人となっているのです。
そのため、グラクソ・スミスクラインへの転職を希望する場合においては、MR転職に特化した転職エージェントに所属するキャリアコンサルタントに相談することをおすすめします。
キャリアコンサルタントはMR転職に特化して情報収集や企業の人材担当と連携を図っているために、グラクソ・スミスクラインをはじめ製薬企業の情報を熟知しています。
そのようなことから、転職エージェントへの登録は必須であると考えておいた方がいいでしょう。
まとめ
グラクソ・スミスクラインの情報について詳しくお伝えしました。
MRは売上目標に縛られずに業務に就くことができ、スキルを高めることができますので、とてもやりがいのある職場であるのは間違いありません。
キャリア採用も積極的に行われており、MRへの教育にも力を入れているために、転職を希望する方であればおすすめの企業です。
一部の転職エージェントだけに非公開で募集が掲載されることも多いので、キャリアコンサルタントに相談しながら、転職活動を進めていくといいでしょう。
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