MRからの医療系ベンチャー『エムスリー』への転職~概要や売上、転職の方法まとめ
医療系ベンチャー企業に転職するMRが増えていますが、その中でも注目されている企業が「エムスリー」でしょう。
エムスリーとは30万人以上の医師、21万人以上の薬剤師が登録する「
m3.com
」を運営する企業で、さまざまな医療情報を提供することで知られています。
創業は2000年とまだまだ新しい企業であるにも関わらず現在の社員数は400人を超え、東証マザーズ上場を果たしていることで知られています。
成長が著しいエムスリーに将来性を見出して、業界再編など生き残りをかけた戦いが繰り広げられている製薬業界から転職を目指すMRが多いのもおわかりになるのではないでしょうか。
ここでは、エムスリーの企業情報をさまざまな角度からお伝えし、転職を目指す方のために必要な情報についてもご紹介していきたいと思います。
医療系ベンチャー『エムスリー』とは
エムスリー株式会社(社長:谷村 格)は2000年9月に東京都港区赤坂で創業、東証マザーズ上場も果たし上昇著しい企業として注目されています。
エムスリーはどのような企業なのか売上収益をご紹介し、またどのような仕事をしているのかお伝えしていきましょう。
エムスリーの売上
エムスリーが公式に公表されているデータをみると、売上収益、利益が着実に上昇していることがわかります。
売上推移を比較してみると、
2018年:売上収益 約1131億円、当期利益(税引前)約309億円
2020年:売上収益 約1692億円、当期利益(税引前)約583億円
と大幅に伸びていることがわかります。
2000年に創業した企業とは思えない成長を感じることができるのではないでしょうか。
業績もさることながら、企業価値の高さも注目されており、2019年時点で時価総額は1兆円を超え、2020年には4兆円を超えたと言われています。
国内の時価総額ランキング(日本経済新聞発表
)においても、現在34位とかなり上昇していることが知られており、今後さらなる上昇が期待されています。
すでに大手企業の仲間入りを果たしているエムスリーですが、2004年に東証マザーズ上場を果たした時点では社員の数はたった25名。
それが現在では400名を超えており、連結ベースで見れば7000名を超える規模でエムスリーは支えられているのです。
恐るべき規模に成長しています。
ただ、いつまでもベンチャーであり続けることが大事で、柔軟性とスピード感が大事だと考えられています。
そのようなことから、今後も成長が期待できる医療系ベンチャー企業ではないでしょうか。
エムスリーの仕事
MRであればよくわかるとは思うのですが、医療現場には非効率だと感じるシーンがたくさんあります。
MRにとっては耳の痛い話にはなりますが、そもそも昔から行われてきたMRによる営業においても考えてみれば非効率であると言えるでしょう。
もちろん医師にとってはMRから有益な情報を入手する貴重な場面であることは間違いありませんが、直接面談する必要はないのかもしれません。
エムスリーでは主要事業としてメディカルプラットフォームの提供を自社が運営する「
m3.com
」において行っており、すでに医師も数十万人が登録しています。
これは「MR君」と呼ばれているもので、まさにMRによる情報提供をオンライン上で入手できるシステムとなっているのです。
そのため、医師に配信するためのコンテンツ作成はとても重要な仕事となっています。
登録している医師に向けて、臨床試験や治験を支援するサービスも行っています。
薬の治験には多くの患者さんを確保して行う必要がありますが、これが治験を長引かせてしまう要因となってしまいます。
エムスリーではこの会員登録の基盤をフル活用して、効率よく治験ができるように支援しているのです。
また同時に、医師不足・薬剤師不足を解消するために、人材紹介や求人広告サービスも展開しています。
近年では海外にも事業を展開するなど、事業をどんどん拡大していることが知られています。
医療系ベンチャー『エムスリー』への転職の方法
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メディカルマーケティング支援
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製薬企業向けデータ・リサーチビジネス
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医療機関/医療関連企業向けビジネス
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一般企業向けビジネス
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コンシューマ向けビジネス
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m3.com関連
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エンジニアリング
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デザイン
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データ分析
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プロダクトマネージャー
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コーポレートIT
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コーポレート
エムスリーでは随時、中途採用の募集が掲載されており、年齢関係なく採用されるチャンスがあります。
エムスリー本社だけではなく、グループ会社でも募集されています。
ただ、採用に関しては「かなり厳しい」という意見を耳にします。
実際のところどうなのか、転職を成功させるにはどうすればいいのかご紹介していきましょう。
エムスリーが求める人材
エムスリーは冒頭からもお伝えしている通り、創業以来、増収を続けていますが、それは社員一人ひとりが社長意識を持っているからだと言われています。
いつまでも大企業ではなくベンチャーであり続けることが大切だと考えている通り、社員みんなが社長意識で働き、医療業界を良くするためにスピード感を持って働かねばならないのです。
そのため、口コミなどとみていても、会社から求められるものはとても大きいことがわかります。
医療現場が抱える課題や問題を解決するために提案し、主体的に事業を推進することができる人材でなければエムスリーでは務まらないでしょう。
そもそも「報酬をもらって仕事をする」という意識はなく、価値のある仕事を提供すればそれに見合った報酬が得られると考えています。
そのため、医療現場が本当に求めているニーズにアプローチをしかけ、自分自身が価値を構築できるのであれば、それに応じた報酬を惜しまないというスタイルを持っているのです。
自身の成長と共に、それに見合った年収を築き上げたいと考えている方であれば、ぴったりな職場ではないでしょうか。
エムスリーでの挑戦を支える仕組みの特徴
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MVP賞
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イノベーション賞
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社内公募制度
エムスリーでは意欲を持ってチャレンジする社員に対しては、さまざまな仕組みによって支えようとしています。
「MVP賞」は素晴らしい成果を上げた社員やチームに対して表彰されるもので、また「イノベーション賞」については前例のない取り組みによって成果を上げた社員やチームに対して贈られるものです。
また、社内公募制度が存在し、さらに成長したいと考える社員に対しては、ほかのポジションに応募する機会が提供されています。
さらに社内で構築している医師ネットワークを活用して、社員が病気になった時には最適な医療にアクセスできる体制が提供されます。
エムスリーに転職するには
エムスリーは随時、中途採用の募集が出されています。
しかし冒頭からもお伝えしている通り、いつまでもベンチャーであり続けることが必要であると考えていますので、向上心の高い方が採用される狭き門となっています。
安易に募集に応募するのではなかなか採用されることはないでしょう。
しっかりと計画を立て、綿密に戦略を練ったうえで転職に挑むことが適切です。
そのため、エムスリーへの転職を検討しているのであれば、医療系ベンチャーに強い転職エージェントに所属するキャリアコンサルタントに相談するようにしましょう。
どのような人物が求められているのか、実際に人事担当とやり取りをしているキャリアコンサルタントであれば、転職を勝ち取る方法をよく理解しているからです。
まとめ
医療系ベンチャー「エムスリー」の情報をまとめてみました。
転職を検討しているMRの中には、「エムスリー」への希望が増えています。
わが国においては時価総額でもいずれ10位以内に入るのではないかと言われているなど、今後の成長はかなり注目されています。
頑張れば報酬に繋げることができるシステムになっていることから、やりがいを感じながら業務に就くことができるのではないでしょうか。
エムスリーの転職情報をもっと知りたいのであれば、医療系ベンチャーに強い転職エージェントに登録し、キャリアコンサルタントに相談してみるといいでしょう。
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