スギホールディングスへの転職~大手調剤薬局チェーンに40代~50代でも転職できる?年収は?
「スギ薬局」「スギドラッグ」などのブランドで事業展開を行うスギホールディングス。
ディスカウントストア「ジャパン」、ドラッグストア「飯塚薬品」などのM&Aによって事業拡大し、2021年現在で全国に1400店舗以上が存在する大手薬局チェーンです。
2021年2月期決算においては売上高が前年度比10%超、過去最高を更新し続けており、ドラッグストアの売上高ランキングにおいても上位に名を連ねています。
日本の薬局の中枢を担うスギホールディングスですが、転職を目指す薬剤師も少なくありません。
ここでは、スギホールディングスとはどのような企業なのか、どのように働けるのか、どれくらいの年収なのかご紹介します。
また、転職についての情報もお伝えしますので、ぜひ参考にご覧ください。
スギホールディングスとはどのような企業?
スギホールディングスは、スギ薬局創業からスタートした企業であり、既に45年以上の歴史を有する薬局チェーンとなっています。
調剤薬局を併設したドラッグストアとして成長し、早い段階から訪問調剤にも取り組んでいることで知られています。
近年はM&Aによって事業拡大に積極的で、さらに訪問看護事業など新しい事業にも取り組まれています。
スギホールディングスの概要
スギホールディングス(愛知県大府市)と言えば、「スギ薬局」の知名度が高いですが、ディスカウントストア「ジャパン」をはじめ、さまざまな事業に取り組んでいることで知られています。
1976年に愛知県西尾市において、創業者夫婦で薬局「スギ薬局」をスタート、現在の本部は愛知県大府市に置かれています。
2000年にはジャスコ(現:イオン)・株式会社ツルハと資本・業務提携を行い、大阪証券取引所ナスダック・ジャパン市場(現:ジャスダック)に上場。
2005年にディスカウントストア「ジャパン」(大阪府)、2008年にはドラッグストア「飯塚薬品株式会社」(群馬県)の子会社化を発表しています。
2020年には台湾のドラッグストアチェーン「Great Tree Pharmacy社」、2021年にはベトナムの薬局併設型ドラッグストア「オミケア社」との業務提携が公表されるなど、事業拡大が積極的に行われています。
スギホールディングスの売上高
- 2021年2月期:売上高6025億1000万円、営業利益337億100万円
- 2020年2月期:売上高5419億6400万円、営業利益297億6200万円
- 2019年2月期:売上高4884億6400万円、営業利益258億1700万円
スギホールディングスの過去3年間の売上高と営業利益の推移をご紹介します。
2021年2月期においては過去最高を更新したとして、大きく注目されることになりました。
2020年の新型コロナウイルス感染症の影響がある中でも売上高・利益ともに最高を更新し続けており、国内の薬局チェーン売上高ランキングでも上位に名を連ねています。
ちなみに2021年のドラッグストア売上高ランキングは下記の通りになっています。
- ウエルシアホールディングス:売上高9496億5200万円
- ツルハホールディングス:売上高9193億300万円
- コスモス薬品:売上高7264億2400円
- サンドラッグ:売上高6343億1000万円
- スギホールディングス:売上高6025億1000万円
マツモトキヨシホールディングスを抜いて5位にランクアップしているのが特徴的であると言えるでしょう。
今後の経営状況も期待できるのではないでしょうか。
スギホールディングスでのワークライフバランスはどうなる?
ホールディングスではグループ企業を含め6,700人以上の従業員が働いています。
全国展開している薬局チェーンですから、個人に応じたさまざまな働き方が選択できるようになっています。
勤務地は限定制度が設けられており、「エリア」「リージョナル」「ナショナル」の3種類の中から自身が希望するライフワークバランスに応じて選択できます。
「エリア」は自宅から通える範囲内が勤務先になる働き方です。移動においても、転居を伴わないので、ワークライフバランスを優先させて働くことが可能です。
「リージョナル」は、関東・中部・関西の一定地域内が勤務先となる働き方です。転居を伴う転勤が必要にはなりますが、地域が限定されています。
「ナショナル」は、全国さまざまな場所が勤務先となります。転居を伴いますが、各種手当などが充実しており、収入面が保証されています。
「リージョナル」「ナショナル」においては、家賃の負担が2割程度になっており、家財道具準備金などの支給もありますので、費用面で負担を減らすことが可能です。
また休暇においては、年2回4日以上の連続休暇が取得できるようになっているために、家族旅行など楽しむことができるでしょう。
スギホールディングスの40代~50代での年収はどれくらい?
スギ薬局では、平均年齢が47.5歳、平均年収は659万円と公表されています。
つまり新卒採用でスギ薬局グループに就職した場合、40代から50代の年齢に達する頃には、平均年収程度の報酬を得られることが考えられます。
スギ薬局の雇用形態は2種類あり「総合薬剤師」「調剤薬剤師」で分けられています。
総合薬剤師は、8時間勤務を基本として4時間以上12時間以内の範囲で勤務計画を定める働き方です。
それに対して調剤薬剤師は、9時から19時までの間で8時間勤務を行う働き方になります。
それぞれに給料設定が異なっており、総合薬剤師の場合では月給318,000円から、調剤薬剤師の場合では月給293,000円からとなっています。
新卒採用と中途採用で比較するとハンデはありません。
40代から50代で採用された場合には、450万円~550万円程度の年収が期待できます。
中途採用で報酬アップを狙うには、総合薬剤師になること、さらに管理薬剤師として業務を担うことが必須であると言えるでしょう。
スギホールディングスに40代~50代でも薬剤師として転職できる?
スギホールディングスは随時、中途採用の募集が行われています。
40代~50代でもハンデなく転職が可能ですが、年齢的なことを考慮すると、計画を立てて取り組むことが必要です。
スギ薬局グループへの転職について、詳しくお伝えいたします。
スギホールディングスの40代~50代での未経験・長期ブランクでの中途採用は可能?
スギホールディングスの薬剤師の募集は、スギ薬局とグループ企業であるディスカウントストア「ジャパン」で随時行われています。
40代~50代であっても、ハンデなく働くことができ、MRなど医療・製薬業界に精通しているのであれば、積極的に採用が行われています。
もちろん未経験や長期ブランクであるとしても、研修制度などが充実していますので安心して働くことが可能です。
実績を積んで、管理薬剤師を目指すことによって報酬もグッと高めることが可能です。
スギホールディングスへの転職を成功させるには
スギホールディングスへの転職を成功させるには、キャリアコンサルタントに相談しながら進めることをおすすめします。
募集のエントリーは随時公式サイトでも行われていますが、事前に他の大手薬局チェーンとも比較して進めていくと良いでしょう。
というのも、大手薬局チェーンでは一般的な募集だけではなく、非公開に募集が行われているようなこともあるからです。
薬剤師転職に特化した転職エージェントに所属しているキャリアコンサルタントであれば、日常的に薬局チェーンの人事部・総務部などとやりとりを行っています。
そのため、どのような人材を求めているのか、詳しい情報を知ることができるのです。
自分にぴったりの薬局チェーンを見つけるには、そのような情報を上手く活用することが適切です。
転職エージェントに登録するのは無料で、情報の公開や求人募集の提供など全て無料で活用できます。
まとめ
スギホールディングスの概要や働き方、中途採用について詳しくお伝えしました。
薬剤師として働きたいのであれば、スギ薬局やディスカウントストア「ジャパン」などで採用が積極的に行われています。
年齢的なことや中途採用によるハンデはありませんが、やはり計画的に取り組むことが必要であるといえるでしょう。
そのため、他の大手薬局チェーンとも比較して計画的に取り組むことをおすすめします。
薬局の転職情報であれば、転職エージェントに所属するキャリアコンサルタントが最も掴んでいると言えるでしょう。
うまく活用して、薬剤師としての転職を成功させてください。
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