50代のMRは体力が持たない?
MRは体力的な面も関係しています。
営業職である以上、MRの活動はかなりの神経を使うため、体力を消耗します。
例えば病院で働く医師へ説明するときであれば、「2時間ほど出待ちした後、1分ほどで薬の説明を行う」などは日常茶飯事です。
クリニック(診療所)の医師を怒らせることにより、出入り禁止になることもあります。
こういう精神的なストレスも考えるととても続けられる自身がないとの考えになると思います。
営業職なので将来の体力が心配
上記のような実情があるため、「若いときはいいが、年齢を重ねたときに同じような仕事を続けることができるのか」と心配になってしまうのです。一方で薬局や病院で働く薬剤師であれば、患者さんの命を守る重大な仕事内容ではあるものの、少なくとも出入り禁止を食らうなど精神的なプレッシャーはありませんし、営業成績に追われることもないです。
深夜まで勉強会やセミナーの手伝いなどで薬の説明に追われ、残業が多くなってしまうことについてもなくなります。
転勤や異動があるため、自分が希望する地域では働けない
転勤もMRにとって大きな問題です。MRである以上、全国転勤があります。
どこの地域で働くようになるか分かりませんし、急に転勤を告げられることは多いです。
一つの地域に留まることができないため、単身赴任も考えられ家族と過ごす時間を確保するのは難しいです。
私がかつて新卒MRのとき、会社命令によって長野県の田舎僻地で営業をすることになりましたが、このときは多くのMRの方々と接する機会がありました。
あるとき、新たな若い女性が転勤としてMRとして赴任し、あいさつされました。
聞くところによると横浜出身であり、それまでも東京でMR活動をしていたようです。
それが急に転勤によって長野県に異動になったのです。
ただ、それから1週間ほどが経過して、どうやらその若い女性が会社を辞めたことが判明しました。
噂によると、「カラオケや映画館もない田舎での生活が無理だと感じた」という理由で退職したようです。
その代打としてすぐ男性MRが新たに派遣されたのですが、そうしたドタバタをみていると「製薬企業のMRも大変だな」と感じたものです。
一方で薬剤師であれば、特定の地域だけの勤務です。
大手チェーン薬局でも中小薬局でも、異動があっても狭い地域の中だけなので、問題なく希望する地域で働くことができます。
このように勤務地一つをとってみても薬剤師の優位性はあると思います。