MRで調剤未経験薬剤師は何歳まで転職が可能か
ただMRに関していえば、ここまで述べてきたような転職理由が多く見受けられます。
そして、MR薬剤師の方々が心配する内容も決まっています。
それは、「調剤未経験である」ことです。
「これまでに調剤をしたことがないが、本当に問題ないか」 「調剤経験がないと、転職に不利なのではないか」という不安を感じるのです。
MRで調剤未経験薬剤師は何歳まで転職が可能か
調剤の未経験について、新卒も中途も同じ採用であれば未経験で教育すれば全く問題はありません。むしろ、調剤未経験者を歓迎する職場は多数存在するからです。
問題は何歳くらいまで未経験で受け入れてくれる会社があるかです。
私がエージェント5社以上から情報を聞いて、面接を受けた感触では、
未経験であれば45歳
というのが一つの壁だと思います。実際には薬科大学の無い地方都市や急性期病院などそれ以上でも募集があることが多いですが、一般的には45歳が目安になるかと思います。
では45歳を過ぎたMR薬剤師が調剤薬局等に勤めることは難しいのでしょうか?
なければ探せばよいのです
要は、「調剤経験がなくても問題ない職場」を探せば良いのです。当然、調剤薬局やドラッグストアの中には、即戦力を期待している求人が存在します。
そこで、そのような求人を避けて単純に調剤未経験でも大丈夫ない薬局や病院へ申し込めば問題ありません。
実際の求人票には新卒・未経験でも応募可能な求人が多いですがですが、中には募集の要綱にわざわざ
「MRの方も歓迎」
としています。また、職場によっては研修制度があり、学べる体制が整っている場合もあります。
どうしても心配な場合、そうした研修制度のある薬局へ就職しても問題ありません。
MR薬剤師の強みを活かして転職する
医師を相手に営業活動を行い、医薬品卸MSと調整しながら、さまざまな場面で営業を行ってきたMRには大きな強みがあります。それは、「コミュニケーション能力が優れている」ということです。
薬剤師であると、活躍の場がどうしても薬局やドラッグストア、病院の中だけに限られてしまいます。
そうではなく、MRとして多くの人を巻き込んできた営業経験があるからこそ、学べたことも多いはずです。
薬剤師として働くとき、このときの体験を患者さんへ活かすのです。
医師への気遣いで培ってきた経験は、必ず患者さんのためになるはずです。
特にドラッグストアや病院の薬剤部の中は閉鎖的な空間です。
そんな時こそ、コミュニケーション能力の高い方は重宝されます。