MRから薬剤師への転職を成功させる!絶対に外してはならない5つのチェックポイント
「MRから薬剤師に転職しようかな…でも…」
このように薬剤師に魅力を感じながらも、なかなか一歩踏み出せないという方が多いのではないでしょうか。
その理由として、
- そもそも環境の変化には勇気のいることである
- 本当に薬剤師が向いているのかわからない
- 薬剤師としてやっていけるのか
などということが挙げられるでしょう。
とはいえ、MR業界の状況が年々厳しくなっていることは間違いないことです。
製薬会社の多くは早期退職制度を利用して、MRの人数を減らしていることは周知の事実であることはご存知でしょう。
だからこそ、薬剤師に目を向けることは、絶対になくならない仕事、いつまでも求められる仕事である以上、当然のことのように感じます。
ここでは、退職を検討しているMRが、薬剤師への転職を考える際に、絶対に外してはならないチェックポイントについてご紹介していきます。
MRから薬剤師への転職を成功させる!絶対に外してはならない5つのチェックポイント
- 転職先の企業の安定性
- 転職後のワークライフバランス
- 報酬や今後の給料アップの見通し
- 未経験・長期ブランクによる転職
- 薬剤師としてのキャリアアップ
MRから薬剤師への転職を検討するうえで、絶対に外してはならないポイントを5つにまとめてみました。
「転職しても大丈夫だろうか…」
「給料は減ってしまうのかな…」
「転勤はあるのだろうか…」
転職するとなると、不安な要素がたくさんあるのではないでしょうか。
でも、自分らしく働けるように、この5つのポイントを意識して転職活動に取り組んでいくことがとても重要なのです。
転職先の企業の安定性
薬剤師として転職する企業の情報は、しっかりと掴んでおく必要があります。
MRのみなさんが転職を検討する理由のひとつとして、「早期退職」「リストラ」といった転職を余儀なくされるものも少なくないでしょう。
製薬会社は世の中からなくなるものではありませんが、製薬業界自体はとても激変しているために、早期退職やリストラは今後も行われる可能性が高くあります。
薬剤師として転職するのであれば、二度とこのような事態に巻き込まれたくないと考えることは当然のように感じます。
製薬業界は再編が進んでおり、M&Aや資本提携が進んでいます。
同じように調剤薬局チェーンやドラッグストアをみていても、M&Aや資本提携が進んでいることが分かります。
これは企業の公式サイトなどで公開している「企業の沿革」や「Wikipedia(ウィキペディア)」などを参照して調べると分かります。
積極的に事業拡大に取り組んでいる企業であれば、今後も安定した経営が期待できるのではないでしょうか。
さらに「IR情報」など売上高が公開されているのであれば、過去の売上高、経常利益など会社の数字を把握しておくことをおすすめします。
特に、2020年から2021年にかけては、新型コロナウイルス感染症の影響によって売上を下げた企業も少なくありませんが、そのような中でも顕著な伸びを見せている企業も数多くあります。
薬剤師の平均年収などを公表している企業もあります。
企業の安定度として知っておくべき情報であるのは間違いありません。
転職後のワークライフバランス
薬剤師に転職する場合には、転職後が自分の思い描いていた生活になるのかどうか、考えることがとても大切です。
MRを退職する理由として、
- 仕事のノルマがきつい
- 転勤するのが嫌だ
- 医師やMSとの人間関係がストレス
- 業界が不安定で将来が不安
- 勤務時間が長すぎる
などといったことがあるのではないでしょうか。
自分自身の中にある退職理由を明確にすることが、薬剤師に転職するためにはとても大切なことです。
その転職理由から、自分自身に最も適した働き方、職場を見つけることができるのですから。
また、気になる調剤薬局チェーンやドラッグストアチェーンなど、転職先を見つけた時には、どのようなワークライフバランスになるのか調べておくことが大切です。
自分が大切にしたい家族や趣味など、自分の生き方を重視しながら働くことができるのか探っておくようにします。
大手調剤薬局チェーンの場合においては、勤務エリアを選べる制度が設けられていることがあります。 転居を伴う転勤は絶対嫌だという方であれば、自宅から通える勤務エリアを選択しておくといいでしょう。
転居を伴う転勤でも、首都圏エリア・関西エリアなど、ある程度の広域範囲なら転勤可能という方であれば、広域エリアコースを選んでおくと良いのです。
さらに、キャリアアップや報酬アップを考えているのであれば、全国勤務が可能なコースを選べばいいでしょう。
報酬や今後の給料アップの見通し
薬剤師に転職すると、MRからは報酬が下がってしまう可能性があります。
MRとして働き続けている40代から50代の方であれば、年収1000万円以上という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
薬剤師に転職した場合、中途採用の目安としては400万円から600万円にまでダウンしてしまう可能性は大きくあります。
ただし、薬剤師として働き続けていく中で、年収アップを目指すことは不可能なことではありません。
大手調剤薬局チェーンであれば、売上高の増加に応じて平均年収もどんどん増加しているという企業も少なくありません。
そのような企業に転職すれば、毎年行われるベースアップも期待できるのではないでしょうか。
また、経験を積む中で、管理薬剤師やマネジメント業務に就くことができれば、かなり年収をアップさせることは可能です。
しかも、中途採用から数年程度で、それらの役職につくことができる可能性がありますから、薬剤師として転職しても頑張りがいがあるでしょう。
そのようなキャリアアップの可能性がある企業に転職しておけば、 MRに劣らない給料を獲得することも可能なのです。
未経験・長期ブランクによる転職
MRから薬剤師に転職する場合、多くの方がネックになる「未経験」「長期ブランク」というキャリアによるもの。
MRとして大卒から勤務している方であれば、薬剤師の資格を有しているとしても、未経験の方は少なくないように感じます。
また、薬剤師からMRに転職した方でも、MRとして何年も勤務しているうちに、薬剤師としての業務に不安を感じることもあるはずです。
しかし、多くの大手調剤薬局チェーン、ドラッグストアチェーンでは、未経験者や長期ブランクの方に対して、研修制度を設けています。
特に大手企業の場合であれば、研修制度がかなり充実しています。
入職時においては集合研修から始まり、薬剤師としての基本的な知識やマナーを学ぶことができ、店舗に配属されてからは先輩職員からのOJT研修によって店舗業務を覚えることができます。
そのようなことから、「未経験」「長期ブランク」であるとしても、諦めないことが大切です。
せっかく薬剤師という素晴らしい資格を保有しているのですから、今からそのスキルを磨いていけばいいのです。
薬剤師としてのキャリアアップ
薬剤師はキャリアアップを目指す上でも、おすすめできる業種です。
薬剤師のキャリアアップは「管理職を目指す」「専門性を高める」という2種類の方法があります。
管理職を目指すということであれば、管理薬剤師や薬局長、エリアマネージャーなどの役職につくことができます。
(過去記事「MRから管理薬剤師に転職することはできる?管理薬剤師になる方法や収入を完全解説」参照)
全国展開している調剤薬局チェーンやドラッグストアチェーンであれば、管理マネジメントの業務も幅広く存在するでしょう。
一般的な薬剤師と比較すると、かなり年収をアップさせることができます。
専門性を高めたいということであれば、 「認定・専門薬剤師」を目指すことができます。
例えば、「がん専門薬剤師」「在宅療養支援認定薬剤師」「スポーツファーマシスト」などといった資格を目指すことによって、特化した専門性を保有することができます。
(過去記事「MR経験者が薬剤師を目指すのに忘れてはいけない3つのステップ」「スポーツファーマシストって知ってますか?スポーツ専門の薬剤師にMRがなるには」参照)
「認定・専門薬剤師」を目指すことができる研修制度を導入している調剤薬局チェーンやドラッグストアチェーンもありますので、そのような企業に転職することをおすすめします。
MRからの転職を待っている大手調剤薬局チェーン・ドラッグストアチェーン
「MRから薬剤師に転職しようかな…でも…」
薬剤師への転職を検討しているとしても、やっぱり不安は感じるもの。
しかし、薬剤師の人材は不足しており、ある意味、大手調剤薬局チェーンやドラッグストアチェーンでの薬剤師転職は売り手市場なのです。
福利厚生や研修制度などを充実させ、MRからの転職を待っています。
大手調剤薬局チェーンやドラッグストアチェーンに転職を希望している方であれば、キャリアコンサルタントに相談しながら転職活動を行うと良いでしょう。
キャリアコンサルタントは薬剤師転職に特化した転職エージェントに属しており、企業の人事部や採用担当者と連携を図りながら人材を紹介しています。
つまり、企業がどのような人材を求めているのか、しっかりと把握していることが多いのです。
そのような情報をうまく使わない手はないでしょう。
まとめ
MRから薬剤師への転職を検討している方のために、絶対に外してはならない5つのチェックポイントをお伝えしました。
薬剤師の人材は不足しており、常に求人は出ています。
しかしMRから転職を目指す場合においては、さまざまな情報を把握したうえで取り組まないと、後悔することになってしまう可能性があります。
そのためには、ご紹介した5つのチェックポイントをよく考えてみることが大切です。
さらにキャリアコンサルタントが保有している情報を、うまく活用するといいでしょう。
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