40代で薬剤師転職が可能そうな求人案件、5選
「転職したいけど、40歳じゃ遅いよな…」
20代からがむしゃらに働き続けてきたものの、40代になると今後の人生について考えるようになるものです。
そのため、意外かもしれませんが40代での転職は、薬剤師に限らず多い現状があります。
とは言っても、一般的には転職状況は若い人のほうが有利になると言われますので、薬剤師の資格を有しているとしても「40代では難しいのかも…」と考えてしまう方も少なくありません。
ただ、結論から申しますと、40代だからこそ転職が有利になる可能性もあり、また未経験だからといって諦める必要はありません。
それは、薬剤師業界は人材不足だからです。
そこでここでは、未経験ながら年収700万円の転職に成功した私ダイスケが考える、40代薬剤師の転職について詳しくお伝えしていきます。
40代の薬剤師の転職事情紹介
そもそも40代の薬剤師の転職事情がどのようになっているのか、転職を検討している方にとっては気になることでしょう。
現在の薬剤師業界の状況を含めて、転職事情について詳しくご紹介していきましょう。
専門職なので、転職が難しいということでもない
薬剤師の転職は、「専門職であるがゆえに転職は難しい」と考えられがちですが、決してそのようなことはなく、特に経験者は有利になる業界であると言えるでしょう。
特に薬剤師はかなり不足している状態は、厚生労働省が公表している有効求人倍率においてもあきらかです。(参考:厚生労働省『厚生労働省 一般職業紹介状況(令和2年9月分)について 職業別一般職業紹介状況』
このデータでは、令和2年度の有効求人倍率が全体で0.95倍であると公表されていますが、薬剤師などについては2.01倍であると公表されています。
有効求人倍率とは、1人の求職者に対する求人の件数を指していますから、なんと薬剤師は1人に対して2.01件の求人件数であることが分かります。
この数値は、薬剤師だけではなく医師など医療業界の専門職を含みますから、正確な数値とは言えませんが、それだけ薬剤師が足りていない状況はお分かりいただけたのではないでしょうか。
もちろん、若手の薬剤師が好まれる傾向にあるのは間違いありません。
それでもしっかりと経験を積んだ薬剤師の場合には、その経験を活かしてほしいと期待する企業も多いのです。
そのため、しっかりと転職への準備を行い、転職活動に取り組むのであれば、40代だから難しいということは決してありません。
そもそもなぜ、40代よりも20代や30代の方が転職に有利かと言うと、それだけ長く働くことができるからです。
薬剤師だけではなく、転職業界全体で人材不足と言われる昨今においては、ひとりの優秀な人材を確保するだけでも、企業は相当なコストをかけています。
だからこそ、経験のある薬剤師は喉から手が出るほど雇用したいと考えていますし、仮に未経験であっても、優秀な人材は確保したいものなのです。
管理職の経験があった方が厚遇される
40代に対する薬剤師の求人をみていると、やはり管理職の経験がある方を最優先にして厚遇されていることが分かります。
薬剤師の管理職と言えば、『管理薬剤師』の存在が挙げられます。
『管理薬剤師』とは薬局に配置されている薬剤師のリーダーで、『薬局長』と呼ばれることもあり、調剤業務だけではなく医薬品の管理、医薬品の情報提供など、さまざまな役割があります。
薬剤師の管理や監督も担いますから、まさに薬剤師の中間管理職であると言ってもいいでしょう。
管理薬剤師としての経験は、薬剤師として十分な経験であると評価できることから、特に大手調剤薬局チェーンやドラッグストアなどでは、転職後も高収入を獲得できるチャンスがあります。
もし、管理薬剤師であるならば求人を確認してみて、管理薬剤師の報酬がいかほどなのか、確認してみると良いでしょう。
驚くような高収入を得られるケースもあることから、チャレンジする勇気も湧いてくるのではないでしょうか。
また、管理薬剤師のほかにも、『認定薬剤師』『専門薬剤師』などといった資格を有しているのであれば、同様に転職を有利に進めることが可能となります。
未経験でも転職は可能
薬剤師の資格を取得しているものの、薬剤師としての業務経験がないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
何かしら別の業界に所属していて、薬剤師は未経験であるものの、薬剤師に魅力を感じて転職を検討しているという方も少なくありません。
例えば、薬剤師の資格を取得したものの、製薬企業にMRとして入社したようなケース。
現在40代のMRであれば、製薬企業に就職した頃は、まだまだMRの雇用が増えていた時期だったのではないでしょうか。
しかし、MRの状況はご存じの通り、減少の一途をたどっており、製薬企業では早期退職やリストラがかなり行われている状況にあります。
※過去記事『製薬会社MRの早期退職の実態は!?強引に迫られる?転職はできる?』を参照。
ただ、MRとしての経験をお持ちであれば、薬剤に関するスキル、マネジメントスキル、コミュニケーションスキルなどを評価することができます。
そのため、十分転職は可能になりますので、あとは薬剤師としての研修制度などが充実している調剤薬局チェーンやドラッグストアなどを狙えば良いのです。
もちろん、製薬企業に務めるMRだけではなく、医療機器メーカーや医療ベンチャー、MSなども同様のことが考えられます。
むしろ、薬剤師にどのくらいの情熱を感じているのか、あなたの姿勢が問われることになると言っても過言ではないのです。
MRダイスケの例でも、未経験なものの、転職エージェントを活用することで、年収700万円の転職先に就職できた
冒頭にもお伝えしましたが、当ブログの管理者であるMRダイスケは、元大手製薬会社のMRでしたが、早期退職して調剤薬局の薬剤師に転職した経験があります。
大手製薬会社のMR時代は、プライマリーやオンコロジー、所長職まで経験させていただきましたが、訳あって早期退職プラグラムで退職したのです。
僕はもともと薬剤師の資格を保有してMRになったので、MRを辞めたとしても、薬剤師としてやっていけるだろうと、甘く考えていました。
ただ、当時の年収は1000万円オーバーで、この年収がネックに。
転職で1000万円の収入が得られる調剤薬局やドラッグストアはありません。
しかし、結果的には年収を下げることにはなったものの、年収700万円の薬剤師転職を果たすことに成功しました。
もちろん『未経験』で!
そこには、転職先選びのちょっとしたコツがあるのです。
当サイトで今まで紹介してきた40代が可能そうな求人案件5選
『転職先選びのちょっとしたコツ』とは、やはり大手調剤薬局チェーン、ドラッグストアチェーンを展開する企業を狙ってみるということです。
例えば、『メディカル一光(フラワー薬局グループ)』。(※過去記事『メディカル一光(フラワー薬局グループ)への薬剤師転職~40代~50代でも可能?年収は?』を参考)
フラワー薬局を展開する株式会社メディカル一光は、グループ全体で約500人もの薬剤師を抱え、売上高は300億円を超えています。
平均年収は500万円を超え、中途採用時の年収は650万円を超えることもあると言います。
さらに、スズケングループとして全国に調剤薬局を展開する株式会社ファーコスをご紹介しましょう。(※過去記事『株式会社ファーコス(株式会社ユニスマイル)への薬剤師転職~40代~50代でも可能?年収は?』を参照)
薬剤師数は1,000人を超え、薬局数は全国に245薬局(2021年6月現在)となっています。
平均年収はなんと662万円で、中途採用でも600万円を超える年収を獲得したというケースも、報告されています。
そのほかにも、
- たんぽぽ薬局(※参考『たんぽぽ薬局への転職~大手調剤薬局チェーンに40代~50代でも転職できる?年収は?』を参照)
- スギ薬局・スギドラッグ(※参考『スギホールディングスへの転職~大手調剤薬局チェーンに40代~50代でも転職できる?年収は?』を参照)
- ファーマライズ薬局(※参考『ファーマライズホールディングスへの薬剤師転職~40代~50代でも可能?年収は?』を参照)
がおすすめです。
まとめ
40代からの薬剤師転職について、詳しくご紹介しました。
40代であっても諦める必要はなく、しかも高収入が狙えることも十分ご理解いただけたのではないでしょうか。
ただ、何事にも準備が必要で、特に40代であれば年齢による不利をカバーするためにも、うまく薬剤師転職エージェントを利用することをおすすめします。
薬剤師転職エージェントには、薬剤師転職に特化して活動しているキャリアコンサルタントが所属しており、業界がどのような人材を望んでいるのか完璧に把握しています。
その知識やスキルを利用しない手はありません。
薬剤師転職エージェントへの登録は無料で、キャリアコンサルタントへの相談なども一切無料となっていますので、うまく活用して転職を成功させてみてください。
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